2025.04.22.
先端技術研究拠点の形成へ。Hydrogen Energy Research Institute(HyERI)を設立

2025年4月、Hydrogen Energy Research Institute(HyERI)を設立しました。
関西学院大学は、学術および社会経済に強いインパクトを与え、本学の研究ブランドに発展しうる共同研究の展開、研究拠点の形成などを推進するための「インスティテュート制度」を設けており、今回が3件目のインスティテュートの設立となります。
HyERIは、2050年のカーボンニュートラル実現に向け、次世代エネルギーの一つとして特に注目されている水素に重点を置き、以下のような取り組みを進めていきます。

〈HyERIが目指す活動〉
●産学官共創モデルの形成
大学が中心となり、企業や自治体など多様なステークホルダーと共に、社会に新たな価値を創出するための産学官共創モデルを構築します。
●地域資源を活かし、地域ビジョンと協創した活動の推進
神戸市と連携し、神戸空港島での研究拠点の構築を視野に入れ、既存キャンパスでは成し得なかった大規模な研究環境をフィールドに、液化水素を活用した研究領域で世界トップレベルの研究成果を生み出します。
●水素社会の実現に資する人材の育成
企業や研究機関などから専門人材を積極的に招へいし、水素を扱うことができる人材の育成や、リスキリングも含めた博士人材育成に努めます。
また、地域のニーズに沿った人材育成プログラムにも積極的に協力し、地域の課題解決に貢献します。
●各キャンパスとの連携
神戸三田キャンパスで培った先端的な研究をさらに発展させ、各キャンパス間の相互関係の進化にも繋がるような活動を展開します。

〈推進体制〉
所 長:大屋 正義(工学部准教授)
副所長:田中 裕久(工学部教授)
研究員:西立野 修平(総合政策学部教授) 他、複数の研究員が参画

森 康俊・学長のコメント:
本学は自然科学と人文社会科学の高い研究力の両立と、分野の横断によって学際性と革新性を増幅できる総合私立大学です。その強みを活かし、多様な研究力を結集してHyERIを育成し、ひょうご神戸の地から、世界のSDGs達成とカーボンニュートラル実現を目指します。

大屋 正義・所長のコメント:
私自身が実用化を目指す液体水素の冷熱を活用した超電導発電機の開発拠点としてだけでなく、水素サプライチェーンの構築を目指す企業や大学の共同研究・教育施設を構築し、水素を活用した脱炭素エネルギー社会の実現に貢献します。