2025.03.31.
ジェ エン トイ サン ジャさん(理工学研究科 博士課程前期課程 2年生)がMVE研究会で「MVE賞」を受賞
ジェ エン トイ サン ジャさん(理工学研究科 博士課程前期課程 2年生 人間システム工学専攻 長田典子研究室)が3月5日から3月7日にかけて沖縄県市町村自治会館で開催された電子情報通信学会メディアエクスペリエンス・バーチャル環境基礎(MVE)研究会において「MVE賞」を受賞しました。
受賞した発表概要は以下の通りです。
【タイトル】
Stable Diffusion を用いた印象駆動型柄生成
【受賞者】
ジェ エン トイ サン ジャ(関西学院大/M2)・塩原 楓・山崎俊彦(東大)・都賀美有紀(関西学院大/特任助教)・飛谷謙介(情報科学芸術大)・長田典子(関西学院大)
【発表概要】
本研究では印象に基づく柄生成技術を提案する。具体的には、テキストプロンプトと柄画像から定量化された印象値と柄画像を学習データとし、テキストプロンプトと印象値を入力とする、Stable Diffusion モデルを用いた画像生成モデルを提案する。提案手法により生成した画像とオリジナル画像に対して印象評価実験を行い、 オリジナル画像と生成画像の相関関係と評価差を調査した。 その結果、生成画像が入力印象値を正確に再現できていることが確認された。
【受賞理由】
本研究は、柄画像に注目し、印象に合致した柄の自動生成に取り組んでいる。著者らの研究グループは、従来スタイル特徴表現に基づく印象推定手法を提案しているが、本研究はその際に得られた知見を活かして、新たに、拡散モデルに基づく画像生成手法を提案している。実験結果を見ると、実応用に耐え得る品質の柄画像が一定数生成されており、実際に主観評価実験においても、人間が受ける印象と相関が見られた。今後,本研究が更に発展し、より多くの高品質な柄画像を生成できるようになり、服飾やデザインなど、様々な実応用につながることが期待される。