2025.03.19.
西宮上ケ原キャンパスで大学卒業式 5,388人が旅立つ(2024年度秋学期)

3月17日(月)と18日(火)、西宮上ケ原キャンパスで2024年度秋学期卒業式を挙行し、5,388人に卒業証書を授与しました。 YouTubeライブ配信も行い、多くの方々が卒業生の門出を祝福しました。 また、出席者らは式典に先立ち、阪神・淡路大震災および能登半島地震による犠牲者への黙とう、復興への祈りを捧げました。

森康俊・学長は式辞でお祝いの言葉を述べた後、「現在、世界は新しい様相を呈している。理性と知性を基本としているだけでは、問題解決が難しいと思うときがあるかもしれない。しかし、本学で学んだ皆さんは、いかに厳しい状況下であっても、在学中に得た経験と知識を活かして、平和と繁栄を誰もが享受できる世界の構築のために考え、尽力してほしい。世界に翻弄されるのではなく、自ら変革する人材を目指し、本学を卒業しても学びとチャレンジが続くということを自覚しながら、果敢に挑戦を続けてください」と卒業生を激励しました。

中道基夫・院長は祝辞の冒頭で、ドイツの哲学者カール・ヤスパースが避けがたい困難や悩みを「限界状況」と呼んだことを解説しながら「この先の人生で皆さんが限界状況に直面したときこそ、自分が何者であるか、そしてどのように生きるべきかという問いが、私たちの内に生まれる。そこで大切なのは、『問い続けること』。問い続けることは、揺るがぬ信念を持つことと同じくらい、あるいはそれ以上に大切かもしれない。卒業という節目は、単なる『終わり』ではなく、『新たな始まり』。未完成だからこそ、皆さんの可能性は無限に広がっている。これから始まる新たな歩みの中で、どうか自らの限界状況にも向き合い、自分にとっての『真に豊かな人生』とは何かを問い続けてください」とエールを送りました。

式典終了後、中央芝生などキャンパスの至るところで、ともに学んだ友人や後輩たちと別れを惜しみつつも楽しそうに記念撮影をする姿が見られました。社会へと翔びたつ卒業生たちの門出を祝う時間となりました。