2025.02.21.
尾崎幸洋・名誉教授が Ellis R. Lippincott Award ‐ 2025 を受賞
尾崎幸洋・名誉教授がEllis R. Lippincott Award – 2025を受賞しました。Ellis R. Lippincott Awardとは分光学において多大な貢献をした研究者に対し、アメリカ光学会 (Optica)、アメリカ応用分光学会(Society for Applied Spectroscopy)、コブレンツ協会(Coblentz Society)が共同で授与する賞です。
尾崎名誉教授は長年、ラマン分光法、赤外分光法、近赤外分光法などの分光学の研究に携わっており、表面増強ラマン散乱のメカニズムを探求しナノ材料への応用を発展させるなど、様々な取り組みを行ってきました。これまでの分光学の基礎研究から、社会実装への応用に至る多くの成果が高く評価され、このたびの受賞に至りました。
尾崎名誉教授のコメント:
私はこの50年ばかりの間、分光学の研究に自分のすべてをかけてきました。
39歳の時に関西学院大学に着任してからは、幸い学生諸君や博士研究員、助教、理系研究員の方々など多くの共同研究者に恵まれ、思う存分、分光学の研究に励むことができました。その中で表面増強ラマン散乱のメカニズムと応用の研究、近赤外分光法の確立、遠紫外分光法の創成などいくつかの関学発の世界的研究成果を挙げることができ、今回の受賞に到達することができました。10月にアメリカで受賞記念シンポジウムが開催されますが、共同研究者とともにこれまでの研究成果を世界に発信する予定です。
今後も旧関学尾崎研究室の関係者に助けられながら新しい分光学の研究に一層励みたいと思います。