2025.01.17.
阪神・淡路大震災記念礼拝-30年を迎えて- 123人が追悼の祈り
関西学院は1月17日、西宮上ケ原キャンパスのランバス記念礼拝堂にて「阪神・淡路大震災記念礼拝-30年を迎えて-」を執り行いました。1995年の震災では本学の学生15名、教職員ら8名が尊い命を失いました。関西学院ではこの方々を追悼するとともに、震災から学んだ教訓を忘れないよう、1996年より毎年、阪神・淡路大震災を記念する礼拝を執り行っています。
震災から30年を迎える今年は、学生・生徒、教職員、一般の方など96人が礼拝堂に集まり、また27人がオンラインで参加しました。
パイプオルガンが奏でられるなか、井上智・宗教主事の司式により礼拝は始まりました。讃美歌や祈りなどののち、打樋啓史・宗教総主事が「共に生きることの力」と題しメッセージを送りました。打樋宗教総主事は自身も神戸市灘区で被災した当時の厳しい状況に触れながら、「救いだったのは自分が一人ではなく、誰かが一緒にいるということでした」と振り返りました。そして、「復興とは元の状態に戻すことではなく、震災のなかで見えたことを軸に新しい社会を作っていくこと。弱さを持った人間が共にいて、苦しみに共感しあって、ケアし合って生きることの可能性を軸に新しい社会を作っていくことが人間の復興であると思い出し、私たちは人を人として大切にする社会を作ってきたか問い直す必要があるのではないでしょうか」と語りかけました。
その後、震災で亡くなった本学学生15名を追悼し、関西学院ハンドベルクワイアで法学部1年生の石井吏桜さんがベルを15回鳴らすと、鐘の音に参加者はそれぞれの祈りや思いを重ねながら黙祷を捧げました。最後に、思いやりといたわり合いの心を持って生きていくこと、そして次世代につないでいくことを確認し合うと、参加者皆による力強い讃美歌の歌声が響くなか礼拝は終わりました。
なお、1月12日(日)にも、関西学院大学災害復興制度研究所主催2025年復興・減災フォーラム「阪神・淡路大震災30年、問い直そう-私たちの被災者責任・これからの被災地責任」と連携する形で阪神・淡路大震災30周年記念礼拝を開催しました。詳しくは こちら 。