2024.09.18.
中後大輔・工学部教授が国際会議 CLAWAR2024 で CLAWAR Association Best Technical Paper Award - 2nd Prize を受賞
中後大輔・工学部教授が2024年9月4日から6日にかけ、ドイツ・カイザースラウテルンで開催された国際会議the 27th issue of the International Conference Series on Climbing and Walking Robots and the Support Technologies (CLAWAR2024)で論文発表を行い、CLAWAR Association Best Technical Paper Award - 2nd Prizeを受賞しました。この賞は、本国際会議で発表された総論文数80編の中から最も優れた3編の論文の執筆者に授与されるもので、中後教授の発表論文はその学術性、実用性、応用性が評価され、2nd Prizeを受賞しました。
中後教授らが執筆した論文のタイトルは「Development of Gait Rehabilitation Robot to Promote Voluntary Movements for Normal Walking(正常歩行のための随意運動を促進する歩行リハビリテーションロボットの開発)」。発表では脳卒中後の片麻痺患者が正常歩行訓練を行う際に、安全かつ効果的なリハビリテーションを実現するロボットを提案しました。多数の筋肉が協調して動く人間の動作を解析してより効果的なリハビリテーションを実現するロボットを設計するという、人間工学と機械工学を融合した研究内容に特徴があります。
なお、本研究には多くの大学から機械制御工学、情報工学、看護学、サービス工学などを専門とする幅広い研究者が参画しました。
中後教授のコメント:
私たちの研究室は、たくさんの筋肉が協調して動く人間をよく知り、生活を助けるロボットへ応用する研究を行っています。このような研究を行うためには、私たち工学の分野の専門家だけではなく、理学療法士の先生や、研究にご理解のある患者様、現場の皆様のご協力が大切になります。今回の受賞は、このプロジェクトに参加いただいた皆さんに対する励ましであると思い、大変嬉しく思います。
今後も人に寄り添う優しい技術の開発に取り組んで参ります。
【論文タイトル】
Development of Gait Rehabilitation Robot to Promote Voluntary Movements for Normal Walking
(正常歩行のための随意運動を促進する歩行リハビリテーションロボットの開発)
【論文著者】
中後大輔(関西学院大学工学部知能・機械工学課程 教授)
宮崎裕也(関西学院大学大学院理工学研究科修士課程 2024年3月修了)
久保穂佳(関西学院大学工学部知能・機械工学課程 4年生)
村松 聡(東海大学情報理工学部コンピュータ応用工学科 准教授)
横田 祥(東洋大学工学部機械工学科 教授)
佘 錦華(東京工科大学工学部機械工学科 教授)
石黒圭応(東京工科大学医療保健学部リハビリテーション学科 教授)
橋本洋志(東京都立産業技術大学院大学 教授)