2024.09.06.
河盛真大さん・平井良磨さん(理工学研究科)松本大杜さん・田中克尚さん・中村裕大さん(工学部)が「EC2024」で各賞を受賞

9月2日から9月4日にかけて北海道情報大学で開催されたEntertainment Computing2024 (EC2024)において、本学の学生5名が各賞を受賞しました。
それぞれの受賞概要は以下の通りです。

★【受賞名】
一般セッション優秀賞
 【受賞者】
松本 大杜(工学部 知能・機械工学課程 4年生), 河盛 真大(理工学研究科 博士課程後期課程 人間システム工学専攻 3年生), 井村 誠孝 (関西学院大学 教授)
 【タイトル】
HMDを用いた野球の打撃能力向上のためのビジュアルトレーニング
 【概要】
本研究ではHMDを用いた野球の打撃能力向上のためのビジュアルトレーニングシステムを提案する。野球の打撃能力と関係が深い視覚機能として、前後方向の物体を視認するKVA動体視力や眼と手の協応動作がある。KVA動体視力を向上させるためにボールを注視するトレーニング、眼と手の協応動作を向上させるためにボールに書かれた数字を視認して順にバットでミートするトレーニングを、VR空間内で行うシステムを構築する。

★【受賞名】
一般セッション優秀賞
 【受賞者】
平井 良磨(理工学研究科 人間システム工学専攻 博士課程前期課程 2024年3月卒業), 井村 誠孝(関西学院大学 教授)
 【タイトル】
再帰透過素子を用いた光学的整合性を有する空中ディスプレイ
 【概要】
本研究では、様々な照明環境における光学的整合性を有する空中ディスプレイを提案する。空中像提示位置における実空間の大域的な光源情報を取得するために、空中像カメラにより取得した画像から機械学習によって全天球画像を推定する。推定した全天球画像を利用したイメージベーストライティングによりCGモデルをレンダリングし、再帰透過素子を通して提示することにより、周囲の光源情報をリアルタイムに反映した空中像提示を実現する。

★【受賞名】
レコメンデモ認定
 【受賞者】
田中 克尚(工学部 知能・機械工学課程 4年生), 河盛 真大(理工学研究科 博士課程後期課程 人間システム工学専攻 3年生), 井村 誠孝(関西学院大学 教授)
 【タイトル】
時間的順序関係を考慮した筋電センサによる高速入力デバイス
 【概要】
本研究では、eスポーツにおけるコントローラーによる入力操作を高速化するために、筋電位を用いる入力デバイスを提案する。指が動く直前に生じる筋電位に基づいて入力意志を判別することで、ボタンの押し込みが完了する前の入力を実現する。入力後にボタンの押し込みが生じるという時間的順序関係の逆転による影響を低減するために、ボタンから指腹へと力触覚フィードバックを与えることで、ユーザに触覚を通した整合性の高い入力感と操作感を提示する。

★【受賞名】
対話発表賞
 【受賞者】
中村 裕大(工学部 情報工学課程 4年生), 巳波 弘佳(関西学院大学 教授), 平野 砂峰旅(京都精華大学 教授), 片寄 晴弘(関西学院大学 教授)
 【タイトル】
ピクチャーハンターⅡ:マルチモーダルLLMによるモンスター生成を用いたリアルタイム参加型ゲーム
 【概要】
デジタル世界と現実世界をリンクさせることで、コンテンツの「面白さ」を強化することをベースコンセプトとして、『ピクチャーハンターⅡ』を開発した。本作では、現実世界の情報を数値ステータスに変換する際に、2024年時点「マルチモーダルLLM(MLLM)」の長所と短所を活用した手法を提案し、プレイヤの意図や工夫が反映される「納得感」と「意外性」のバランスを両立させた。発表では、多人数参加型デモンストレーションを実施した。