2024.06.12.
巳波弘佳教授が「生成AIにどのように向き合うか?」について講演

関西学院大学 副学長 巳波 弘佳 工学部教授(専門:数理工学)が6月5日、神戸三田キャンパスで「生成AIにどのように向き合うか?」をテーマに講演しました。

本講演は独立行政法人国立青少年教育振興機構が実施する日独青少年指導者セミナー「社会の課題や変化に対応するための青少年を対象とした取り組み」の一環として開催。講演にはドイツ連邦共和国国際ユースワーク専門機関(IJAB)やベルリン日独センター(JDZB)など、ドイツ教育機関の関係者らが出席しました。
 

午前の講演では、まず巳波教授が研究室で行っている様々な研究を紹介しました。参加者は、その研究の一部である深層学習を用いた画像・動画認識、マンマシンインターフェイスや、生成AIでも用いられている技術を用いたゲームなど、AI技術やそれらを活用したアプリケーションなどを体験しました。巳波教授は特に、最近世界的に話題となっている生成AIに対して教育はどのように向き合うべきかという観点で講演しました。その後、日本の学食体験として学生たちと一緒に昼食をとり、午後は本学学生3名を交えて、日本とドイツにおける社会や教育分野での生成AIに対する考え方などに関するディスカッションをしました。

ドイツ側からは「生成AIを用いた教育に関する様々なインスピレーションを得ることができた」「生成AIが仕事を奪うことへの見方に対する日独の考え方の微妙な違いも知ることができた」などの声がありました。あわせて、「関西学院大学は美しいキャンパスだ」と本学の印象を語る場面も見られました。

巳波教授は「ドイツからのメンバーは、教育関係を軸としながらもバックグラウンドや年代は様々だった。本学からは学生たちに加わってもらったため、表面的な話に留まらず、歴史的・文化的背景などの話題もあがり、多角的な視点からたいへん深く有意義なディスカッションができた」と話しました。