2024.05.29.
山本遥香さん(理工学研究科 生命科学専攻 博士課程前期課程 1年生)が令和5年度マリンバイオテクノロジー学会で優秀口頭発表賞を受賞
5月25日(土)に筑波大学春日キャンパスで開催されたマリンバイオテクノロジー学会第24回学会大会において、山本遥香さん(理工学研究科 博士課程前期課程 1年生 生命科学専攻 松田祐介研究室)が優秀口頭発表賞を受賞しました。
同賞は、学会大会内で口頭発表を行った学生を対象に審査・表彰を行います。
このたび山本さんが受賞した発表の概要は以下の通りです。
【タイトル】
Oil高蓄積珪藻Fistulifera Solarisの光合成生産環境応答
【概要】
油脂生産株として産業利用が期待される海洋珪藻Fistulifera solarisの大規模培養では、培養終期の自己遮光による光制限や培養規模拡大時の大幅な希釈による強光ストレスなに晒される。本研究では、強光下で培養した細胞は、光阻害により集光能力を低下させ、光の熱緩和に働くキサントフィルを増加させること、強光順化により、CO2固定系などの電子受容容量や電子伝達が強化されることで光化学系の熱放散が減少することが明確になった。また高い倍率での希釈はある閾値を境に急激に強光ストレスの影響を高めることから、細胞濃度を感知するシグナルの強光ストレスへの介在が示唆された。