2024.04.11.
トロント大学で Cross-Cultural College (CCC) Global Career Seminar in Canada を実施
2月19日(月)から24日(土)にかけ、カナダのトロント大学でCCC Global Career Seminar in Canada(GCSC)を実施し、本学から24名の学生、CCCを協働運営するカナダの協定校から20名の学生が参加しました。
CCCとは関西学院大学とカナダの4大学が協働で運営するバーチャル・カレッジで、異文化を理解してコミュニケーションし、多文化を共生させながらグローバル社会の持続的な発展と成長に寄与する世界市民リーダーズを育成することを目的としています。また、GCSCは日加学生が混成のグループを編成し、企業や団体などから提示される課題について解決策を立案するプログラムで、ビジネスならではの視点を学びながら、多国籍のメンバー間で合意形成するプロセスを体験します。
今回、参加企業団体が提示した課題テーマは「カナダの日本人観光客数を回復させるための施策」「非営利団体の資金源創出に関する方策」「アフターコロナでのオフィス出社をサポートする取り組み」など。参加学生は、企業団体の担当者とのQAセッションを経て、調査・改良を重ね、最終日には企業の方に向けてプレゼンテーションを行いました。
そしてこのたび、本学に約100年以上前に赴任されたカナダ・メソヂスト教会宣教師のベーツ,C.J.L.第4代院長の御曾孫、Omar Kahn氏による協力が実現。トロントを拠点とするEngaged Communityを運営するOmar氏は、若者たちが持つ力を信じ、カナダに来たばかりの移民のコミュニティ参画に取り組んでおり、CCCが掲げるミッションに賛同していただきました。
プログラム期間中、最終プレゼンテーションに向けて奮闘する関学生の姿を見て、Omar氏は「GCSCでは語学力向上や新しい文化の経験だけでなく、課題解決に向けてカナダの学生たちとグループワークに取り組む必要があります。旅行や観光はいつでもできますが、異なる文化背景を持つ人たちと協力して、難しい課題に取り組むような経験はGCSCの醍醐味だと思いますし、誰にとっても大変価値のあるスキルだと思います。まさに日常生活では得られない大変良い機会です」と、参加学生の前向きな姿勢を称えました。
またプログラム終了後には、「学生たちが真剣に取り組み、課題解決に向けて熱心に検討や議論を重ねている様子に大変感心しました。特に学生から実際に出てきたアイディアが、コミュニティのメンバーによるアイディアと偶然一致し、学生がメンバーと同じ視点を持って、課題解決に取り組むことができていたことが特に印象に残っています」と語りました。