2024.03.19.
高野莉帆さん(理工学研究科 博士課程前期課程 2年生)が電子情報通信学会 情報ネットワーク研究会「最優秀発表賞」を受賞。

高野莉帆さん(理工学研究科 博士課程前期課程 2年生 情報科学専攻 巳波弘佳研究室)が2024年2月29日から3月1日にかけて沖縄コンベンションセンターで開催された電子情報通信学会情報ネットワーク研究会において「最優秀発表賞」を受賞しました。

受賞した研究の概要は以下のとおりです。

【タイトル】
携帯通信端末における空中手書き入力インターフェイスのための連続入力文字認識アルゴリズム
【著者】
高野 莉帆 巳波 弘佳
【概要】
SNSの利用者の増加に伴って、時や場所を選ばずに誰かに連絡をする機会や、その瞬間の感情や出来事を書き込む機会が増加している。 その他、ジェスチャーによる情報伝達は、人と人の間だけでなく、人と機械の間でも必要となってきている。このような背景からも、端末への文字入力の効率化は常に求められているため、これまで様々な文字入力の方法が研究開発されて実用化されてきた。そのような手段の一つとして、空中手書きによる入力インターフェイスがある。近年は新型コロナウイルス感染症の影響により、非接触型の需要が高まっている。空中での手書きジェスチャーによる入力が可能になれば、音声による入力が難しい場合でも非接触で文字入力が可能になる。本研究では、センサデバイスを用いることなくスマートフォンのカメラ機能を用いるだけで、空中手書き動作による入力を可能とする入力インターフェイスを開発した。当該インターフェイスにおいては入力された文字や単語を認識する必要があるが、そのために深層学習に基づくアルゴリズムを新たに設計した。その結果、一文字の入力だけではなく、複数文字からなる単語の入力も実現することができた。