2024.01.17.
西込健人さん(理工学研究科 博士課程前期課程 2年)が応用物理学会関西支部講演会「SDGsと応用物理」で「ポスター優秀賞」を受賞

西込健人さん(理工学研究科 博士課程前期課程 2年 先進エネルギーナノ工学専攻 若林克法研究室)が2023年11月2日(木)に関西学院大学、西宮上ケ原キャンパスの関西学院会館で開催された応用物理学会関西支部講演会 2023年度 第2回講演会「SDGsと応用物理」において「ポスター優秀賞」を受賞しました。

発表概要は以下のとおりです。

【タイトル】
CoBHTの電子状態の歪み効果とトポロジカル特性

【概要】
次世代半導体デバイスのキーマテリアルとして、二次元物質に関する研究が活発に進められています。とりわけ、金属イオンと有機配位子によって構成される配位ナノシート(CONASH)は、ボトムアップ型で合成される新しい二次元物質の一つであり、光電子デバイスや電極触媒、センサーへの応用が期待されています。本研究では、CONASHの一つであるビスジチオレン(II)コバルト(CoBHT)の電子物性とその歪み効果を理論的に解析しました。CoBHTに歪みを加えると、フェルミエネルギー付近の状態密度が増加し、電極触媒としての機能が活性化する可能性があることが示しました。さらに、コバルト由来の磁性によって、異常ホール効果を示すことを理論的に明らかにしました。これらの成果は、二次元物質の電子物性に関する理解を深め、電子デバイスやセンサーなどの分野への応用に繋がると期待されます。