2023.12.07.
【ANAと協働】キャリア形成支援プログラム“shigoto☆trip”を大阪国際空港で初開催

12月2日(土)、大阪国際空港(伊丹空港)でキャリア形成支援プログラム“shigoto☆trip”を開催しました。shigoto☆tripは、主に低年次学生を対象(全学年参加可)とした業界・企業・仕事研究に関する職場見学型プログラムです。学生が企業のオフィスや製造現場を実際に訪問・見学し、働く社員との交流を通じて自らの将来について考えることをねらいとしています。

初開催となる今回はANAグループが協力。事前に実施した各キャンパスでのセミナーには174名が参加し、ANAグループ社員による航空業界の解説・企業(グループを含む)紹介・仕事や職種についての解説を通して、ANAについての事前学習をしました。大阪国際空港でのプログラムには抽選で選ばれた学生28名が参加。見学したのは、旅客サービス部、オペレーションマネジメント部、グランドサービス部です。
 

【旅客サービス部】
学生が普段から目にしている、航空券の発券や搭乗手続き、到着案内などを担当する部署です。ANAの「おもてなし」を体現するサービスを提供する最前線でもあります。現場を見学しながら、スタッフから心がけていることやカウンター業務を経た後のキャリアを聞くことができました。近年では自動化が進み、搭乗手続きカウンターには自動チェックイン機や自動手荷物預け機が導入されているそう。また、小さな子どもを連れている乗客や障がいを持っている乗客など、お手伝いが必要なお客様専用のカウンターも設置されていました。さまざまな利用者が快適な旅ができるよう、配慮されたサービスの様子に触れた人間福祉学部 3年 大岡瑞基さんは「お客様の動きを考慮した動線設計やフライト時間を視覚と聴覚で知らせるなど、お客様目線のサービスを目の当たりすることができた。航空業界は特にお客様を『送り出す』視点があって魅力的だと感じている」と話しました。
 

【オペレーションマネジメント部】
空港全体を見渡せる場所にあり、運航支援(乗務員と飛行ルート・高度・燃料・天候などの確認)、作業工程管理(飛行機が到着してから出発するまでの作業の時間と進捗の管理)、ロードコントロール(旅客・貨物などの重量・重心のバランス調整)などの業務を行っている部署です。普段立ち入ることができない場所で行われる絶え間ない交信現場に、学生は緊張感を持って見学していました。乗客や荷物の場所(重心)に偏りが出ると、操縦性や安全性に大きな影響が出るため、乗客の座る位置、荷物の位置には注意を払っているそうです。また、夏の時期に雷雲が発生すると上空を飛ぶ飛行機への対応、地上で待つ乗客への案内、スポットの調整などが発生するため、その場合はこの部署が連携して全体の運航状況を調整するとのことでした。国際学部 3年 坂野真奈香さんは「説明会を開いていただくのでも、自分たちがプレゼンするのでもなく、こうして現場を直に見学させていただくと、働くイメージが湧きやすい。特に、オペレーションマネジメント部の業務は普段空港を利用しても見ることができない業務なので、とても貴重な体験になった」と話しました。
 

【グランドサービス部】
到着した飛行機の誘導、貨物コンテナの搭降載、飛行機のプッシュバック、パッセンジャーボーディングブリッジ(旅客搭乗橋)の操作などを行う部署です。その現場を見るため、学生たちは普段は降り立つことがない地上へ。間近で見る飛行機の大きさや目の前を滑走して飛んでいく飛行機に圧倒されていました。 また、後退できない飛行機を自走できる位置まで移動させるプッシュバックという作業も間近で見学することができました。ANA人事部 河上雄也さんは「このプッシュバックを行うため通常トーイングカーと呼ばれる牽引車を旅客機に接続して機体を押しますが、この運転に必要な資格の取得まで通常5・6年ほどかかることから人材育成が課題となっている。そこで、2018年からANAが日本で初めて導入したのがドイツのMototok社製の電動車両です。これは運転ではなく車両から離れた場所でリモコン操作するため機体周辺の状況を見ながら操作することができ、若い社員でもその資格を取得できます」と話しています。

プログラム終了後も、多くの学生たちが会場に残ってANAグループ社員へ熱心に質問をしていました。
国際学部 3年 籔内聖子さんは「3部署の見学をとおして、社員の方々の生のやり取りから空港現場のチームスピリットや、運航支援などあたたかいサービスの裏にある縁の下の力持ちという役割や努力を感じた」と話しました。本格的な採用活動を控えた3年生だけでなく、これから自分のキャリアを考えていく低年次の学生にとっても、現場で働く社員の方々の姿、やり取りを見学することは貴重な経験となったようです。