2023.11.08.
長田典子・工学部教授が令和5年度兵庫県科学賞を受賞

10月23日(木)、工学部情報工学課程の長田典子教授が令和5年度兵庫県科学賞を受賞しました。科学賞は、県民文化の高揚や科学技術の向上、スポーツの振興及び明るい地域社会づくりに顕著な貢献をされた方々の功績を讃える四賞(文化賞、科学賞、スポーツ賞及び社会賞)のひとつです。受賞理由は「人の感性をものづくりに反映させ付加価値を生み出すための指標を世界に先駆けて提唱し、科学と芸術という異なる学術を融合させて新たな感性価値を創造するとともにその成果を広く産学連携研究に活用するなど、感性工学の発展に尽力」したというもの。贈呈式は11月10日(金)、兵庫県公館大会議室で行われます。

関西学院大学感性価値創造インスティテュート(所長:長田典子教授)では、産業や生活環境における新たな感性価値を創出するため、科学・技術・芸術を融合した新しい方法論の研究を行っています。製品に対して高級感や特別感を感じたり、生活シーンでのわくわくしたりする気持ちの本質を“感性価値”と定義し、これを測る「メトリック(感性のものさし)」を作ることで、付加価値の高い製品やサービスを創出します。これまでも様々な業界の企業等との共創的な活動を通じ、実社会の現場における様々な課題に取り組み技術の多様化を図ってきました。今後も多彩なオープンイノベーションを推進することで、社会の価値観を感性を基準としたものへ転換し、豊かで持続可能な社会の実現を目指します。
長田教授は「感性の研究なんて本当にできるの?と30数年前は言われましたが、関西学院で教職員や学生の皆さんと一緒にチャレンジを続けられたおかげで、多様な研究成果や製品・サービスを生みだすことができました。本当に感謝しています」とコメントしました。