2023.08.09.
【タッチダウン to 関西学院大学】再び神戸三田キャンパスへ 小学生が取材体験、宇宙の「はてな」を記事に
「はやぶさ2」の実物大模型が巡回する企画【タッチダウン to 関西学院大学】8月5日(土)、神戸三田キャンパス(以下、KSC)アカデミックコモンズで開かれ、小学生と保護者の21組が参加しました。7月12日の学内関係者向けのイベント以来、2度目のKSCタッチダウンとなった今回は、小学生と保護者が「宇宙」について学び、自分だけのオリジナル新聞を作る「よみうりはてなナビプロジェクト@宇宙研究」として読売新聞大阪本社との共催イベントでした。
参加者はまず渡部哲也・阪神支局長から記事の書き方について説明を受けました。渡部氏は「インタビュー時はしっかりと相手の目を見ること。そして、聞いたことをしっかりメモすることが大切です」と紹介し、小学生らは早速その言葉をメモしました。続いて、NPO法人ギガスタ―の間瀬康文理事長が「はやぶさ2」について講演するのを聞きました。間瀬氏は小惑星リュウグウから石や砂を持ち帰った「サンプルリターン」は日本が世界をリードする分野であることを紹介。機体前面から伸びる黒い筒「サンプラーホーン」の仕組みについて「(サンプラーホーンの)先端が地表に触れると、内部から弾丸のようなものが発射され、地面が砕かれます。その時にふわりと舞い上がったかけらが、自然に(サンプラーホーン」の回収容器へと入ってくるのです」と解説し、子どもらだけでなく保護者も興味を示しました。
その後、松浦周二教授・理学部の案内で、参加者は3組6人グループに分かれてⅧ号館屋上の天体望遠鏡を見学。口径40センチの反射望遠鏡や、天井の開閉式ドームが望遠鏡にあわせて自動で動く様子が実演されました。赤外線天文学を専門とする松浦教授は「赤外線で宇宙を探ると冷たい場所と温かい場所がわかります。温かい場所が、星が生まれようとしているところです」と自身の研究内容も紹介しました。参加者が「どれくらい先の星が見えますか」と質問すると「100万光年先の星まで観測できます」と応じ、その内容には保護者も驚きを隠せない様子でした。
7月12日からスタートした「はやぶさ2」実物大模型の巡回企画「タッチダウン to 関西学院大学」も残すところ数日(展示は8月10日まで)となりました。「宇宙にふれる夏」をテーマに神戸三田キャンパス、グランフロント大阪、神戸海洋博物館、西宮上ケ原キャンパスの4会場をタッチダウン。「はやぶさ2」JAXA歴代プロジェクトマネージャを迎えたプロフェッショナルトーク、本学の宇宙研究をけん引する教員とのトークセッション、未来を変える研究へ挑む本学学生らとの未来トークを通じて、最新の宇宙開発や研究が紹介されました。本学は今後も総合大学として、理工系分野の教育・研究をさらに充実・発展させていきます。