2023.05.11.
淺田紘基さん(理工学研究科博士課程後期課程 人間システム工学専攻 工藤研究室)が計測自動制御学会SICEで「SICE優秀学生賞」を受賞

淺田紘基さん(理工学研究科 博士課程後期課程 人間システム工学専攻 工藤研究室)が2023年3月17日、公益社団法人計測自動制御学会SICEで「SICE優秀学生賞」を受賞しました。

SICEは計測工学、制御工学、システム工学の分野で、未来の産業と社会に貢献する新しいシステムデザインを探究し発信している学会。「SICE優秀学生賞」は大学院博士前期課程(修士課程)修了者などで人格・学業ともに優秀な学生に授与されます。

淺田さんは培養神経回路網において神経活動の誘発応答の瞬時空間パターンを再現性を基準としたクラスタリングにより解析する研究を行い、SICEシステムインテグレーション部門講演会で発表するなど活動してきました。その優秀な研究内容と活発な発信活動、そして淺田さんの人格が評価され、このたびの受賞となりました。

受賞した研究概要は以下のとおりです。

【研究概要】
培養神経回路網における誘発反応から解析時間窓に依存しない活動パターンを抽出する方法を提案している。幅が1msと十分に狭い時間窓において同時に発現する神経電気活動パターンに着目し、これを同時に活性化された並列伝送経路に含まれる神経細胞活動のfootprintであると考えて解析方法を考案している。高誘発再現性活動をこの手法で解析し、1msの短い時間間隔でも4つ程度の複数の伝達経路が混在している可能性があり、同一の刺激による信号が分岐または並列して伝搬することを示していることから、神経信号ストリームによる脳情報表現を提唱している。

【関連ページ】
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