2023.03.30.
稲増一憲・社会学部教授の著書『マスメディアとは何か 「影響力」の正体』が電気通信普及財団賞(テレコム人文学・社会科学賞)を受賞

公益財団法人電気通信普及財団が3月19日、2022年度の電気通信普及財団賞(第38回)を発表し、稲増一憲・社会学部教授の著書『マスメディアとは何か 「影響力」の正体』(中央公論新社、2022年7月)がテレコム人文学・社会科学賞を受賞しました。

本書は、インターネットの普及にともないマスメディアへの不信が高まっているという認識を前提としつつ、マスメディアからインターネットまでを視野に入れて、メディアが受け手に与える影響について科学的に検証し、デジタル時代においてマスメディアがどのような役割を果たしうるかを考察しています。「21 世紀に通用するメディアの理解を指し示そうとする意欲的な著作である」と高く評価されました。

稲増教授は「SNSなどで『メディアの影響力』について語られることが多いですが、これについての専門的な知見を一般向けに解説した書籍は、インターネット登場以前の古いものしかありませんでした。自分自身が関わる研究や国内外の最新の知見を加え、これをアップデートしたことが、今回の受賞につながったのだと思います。他分野の研究者、実務家の方々の他、メディアに関心を持つ学生にも手に取っていただきたい」と話しました。