2023.02.07.
地元小学生が教育学部生を招き感謝の会 21年以上続く通学ボランティアに

感謝の会の様子

感謝の会の様子

西宮市立上ケ原小学校の児童による教育学部生への感謝の会が1月27日、同小学校の図書室でありました。登校時の安全確保と見送りのボランティアを続ける教育学部の学生有志に対するもので、教育学部生29人、藤木大三・教育学部教授が招かれました。
例年、冬に開催される感謝の会は、全校児童が体育館に集結し、対面で行われていました。昨年より感染症拡大防止のため、全校放送形式となっています。

感謝の会では、児童の代表が「朝早くから私たちのために活動していただき、ありがとうございました。これからもよろしくお願いします」と感謝を伝え、お礼にメッセージ集を学生らに送りました。

ボランティアをしている教育学部生と藤木教授

ボランティアをしている教育学部生と藤木教授

その後、学生代表の泉谷尚輝さん(教育学部3年生)が「上ケ原小学校のみんなの良いところは『元気よく挨拶できること』『高学年の人が歩くペースを低学年に合わせるなど、周囲を気遣えること』だと感じています。この2つはこれからも継続して、上ケ原小学校の文化にして欲しいです。私たち大学生もみんなのために頑張るので、見かけたら元気な挨拶をしてください」などと児童に伝えました。

同ボランティア活動は2001年6月8日に発生した大阪教育大学附属池田小学校児童殺傷事件に衝撃を受けた藤木教授が学生たちに呼びかけ、事件からちょうど1ヶ月経った7月8日から始まったものです。その後も新たに入学してきた学生に受け継がれ、21年以上続いています。今年度は約30人の学生が参加しています。
現在は藤木教授や学生たちの熱心な活動を見た地域の老人会やボランティアの皆さまも共に活動に参加いただき、地域社会活動へと拡がりも見せ、世代を超えた交流も生まれています。