2022.12.13.
山口宜孝さん(理工学研究科前期課程1年生)が国際会議で学生優秀発表賞を受賞

第12回ソフトコンピューティングと知能システムに関する国際会議および第23回先端知能システム国際シンポジウムが11月29日から12月2日、伊勢志摩で開催され、理工学研究科・工藤研究室所属の山口宜孝さん(理工学研究科博士課程前期課程1年生)が学生優秀発表賞を受賞しました。
受賞題目と概要は以下の通りです。
【受賞題目】
A Neuro-robot System Generating Collision Avoidance Behavior Using Short-term Depression Effects in a Cultured Neuronal Network(培養神経回路網における短期抑圧効果を用いた,衝突回避行動を生成するニューロロボットシステム)

【受賞題目の研究概要】
培養神経回路網と小型移動ロボットを接続し、生体神経回路網への繰り返しの入力刺激によって誘発される短期抑圧 (STD) による自発的な電気活動スパイクの抑制効果を利用して衝突回避行動を生成することに成功しました。また、 自発電気活動のスパイク頻度は走行実験後に長期的に減少する傾向があり、スパイク発火間の周期的間隔は実験前よりも大きくなる傾向がありました。これらの結果は、ロボットの障害物回避走行に伴って、培養神経回路網に長期抑圧 (LTD) が誘発され、半人工の生体神経回路網において学習と類似した現象が発現することを示唆しています。

SCIS&ISIS 2022関連ページへのリンク