2022.11.08.
中井直正・理学部教授が令和4年度兵庫県科学賞を受賞
理学部物理・宇宙学科の中井直正教授が令和4年度兵庫県科学賞を受賞しました。科学賞は、県民文化の高揚や科学技術の向上、スポーツの振興及び明るい地域社会づくりに顕著な貢献をされた方々の功績を讃える四賞(文化賞、科学賞、スポーツ賞及び社会賞)のひとつです。受賞理由は「銀河の中心に巨大ブラックホールが存在することを世界で初めて証明するとともに世界的な電波望遠鏡の建設にも参画するなど天文学の発展に尽力した」。贈呈式は11月10日(木曜日)、兵庫県公館大会議室で行われます。
中井教授は本学出身の研究者であり、従来の百万倍の確度で銀河の中心に巨大ブラックホールが存在することを明らかにしました。のちに、確度をさらに千倍高めた欧米の研究者が2020年のノーベル物理学賞を受賞しましたが(受賞経緯には中井教授らの研究も記載)、巨大ブラックホールの発見という意味では世界で最初の業績です。中井教授は「欧米研究者のノーベル賞受賞の影響もあると思いますが、巨大ブラックホールの研究を兵庫県でも評価していただき、大変うれしく思います」とコメントしました。