2022.10.07.
人間福祉学部・林直也教授ゼミが「涼宮ハルヒの憂鬱」の聖地でスポーツイベント

イベントを運営するゼミ生

イベントを運営するゼミ生

スポーツを通じた地域貢献や賑わいづくりを研究する人間福祉学部の林直也教授ゼミが10月1日、西宮市を舞台にしたアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」とコラボし、スポーツイベントを西宮市の中央多目的グラウンド(アニメの聖地)で開催しました。
イベント名は「SOS団を結成させよ!エンドレススポーツ」。子どもから60代までのファン45人が集まり、このために関東から来た参加者もいました。

参加者が描いた「私はここにいる」を示す独特の文字

参加者が描いた「私はここにいる」を示す独特の文字

参加者はチームにわかれてゼミ生考案の作品にちなんだ5つのプログラムに挑戦。目玉プログラムの「『私はここにいる』を描こう!」では、下書きをする、白線を引く、指示を出す等の担当に分かれ、ファンの中で有名な「私はここにいる」を示す独特の文字を地上絵のように大きく描きました。完成した瞬間、大きな歓声が沸きました。他にも、アニメのエンディングテーマ「ハレ晴レユカイ」にあわせたダンスレッスン、走ったりボールを投げて作品に関する問題の正解数を競うゲームなどを体験。最後まで楽しみながら汗をかきました。

体を動かす参加者

体を動かす参加者

イベントの締めくくりとして、アニメ同様、全員で「ハレ晴レユカイ」を踊り、この日一番の盛り上がりを見せました。多くの参加者が「最近は運動不足だったが、体を動かす楽しさや気持ちよさを味わえた」と振り返りました。
宮内萌々子さん(人間福祉学部4年生)は「私たちよりもはるかに作品に対する愛着の強い方々を対象にするので、『どんな工夫をすれば喜んでいただけるのか』という視点を大切にしながら、妥協せず準備しました。ほとんどの方が初対面の中、アニメの力、スポーツの力によって、笑い声や歓声が絶えないイベントとなり、運動に向き合うきっかけを提供できたと思います。ゼミ活動を通して、熱くなることを恥ずかしがらず、楽しんで、本気で物事に向き合うことを学びました」と話しました。
 

このイベントはスポーツとアニメを融合させた企画で、スポーツの振興と、アニメツーリズム(聖地巡礼)を利用した地域活性化の新たな可能性を見出すことを目的としています。参加者に作品の要素が散りばめられたスポーツプログラムを通してアニメの世界に浸ってもらい、気が付けばスポーツに関心を持ち、その地域への愛着がさらに強まることで「周辺地域も散策してみたい」と感じてもらうことを目指しました。他のアニメ作品への応用ができるため、地域性(まちの魅力発信)、話題性(アニメの融合)、社会性(健康促進、交流、地域愛着の醸成など)を兼ね備えた地域活性化の新たな方法となることが期待できます。