2022.10.04.
中後大輔・工学部教授と宮崎裕也さん(理工学研究科前期課程1年生)が国際会議で第一位を受賞

非対面で体力測定し、個人に適した起立支援動作をロボットに設計させる手法を提案

授賞式にて中後教授(左)とCLAWAR ChairであるOsman教授(ロンドンサウスバンク大学)

授賞式にて中後教授(左)とCLAWAR ChairであるOsman教授(ロンドンサウスバンク大学)

中後大輔・工学部教授と宮崎裕也さん(理工学研究科博士課程前期課程1年生)が9月13日、ポルトガルのポンタ・デルガダで開催された国際会議25th the International Conference on Climbing and Walking Robots and the Support Technologies(CLAWAR2022)の授賞式で、Local Organising Committee Award, Environmental Robotics Application for Sustainability, 1st Prizeを受賞しました。
この賞は今年から新設され、社会の持続可能性に貢献する技術やポスト・コロナに貢献する技術発表に対して贈られます。中後教授らの論文は、本国際会議予稿集に掲載された60編の中から最も優れた論文として選ばれました。
受賞論文のタイトルは「Human models simulating the physical conditions of the elderly individual and standing assistance method based on these models(高齢者個人の身体状況を模擬した人体モデルとそれに基づく起立補助法)」。従来、体の弱った高齢者に各種生体センサを用いて体の弱り具合を計測する代わりに、簡単な六つ以上の動作でどれだけ力を出せるか測ることで、その弱り具合を推定して、その人に最適な起立支援動作をロボットに設計させる手法を提案したものです。コロナ渦で人と接することへのリスクが高い高齢者に、ロボット技術者が直接会わずに体力推定できる点が画期的です。
中後教授は「今後は、コロナ禍で希薄になっている『人を助ける・助けられる』というぬくもりを実感することができる優しいロボットへ成長させたい」と話しています。

本論文の著者は、中後教授、宮崎さんの他に村松聡・東海大学准教授、横田祥・東洋大学教授、余錦華・東京工科大学教授、橋本洋志・東京都立産業技術大学院大学教授。

CLAWAR2022公式webサイト外部サイトへのリンク

サービルロボティクス研究室(中後研究室)webサイト関連サイトへのリンク