データ工学を専門とする理工学研究科情報科学専攻の矢嶋悠太さん（2022年博士課程前期課程卒）と猪口明博・理工学研究科教授（工学部教授）が6月22日、人工知能学会で2021年度研究会優秀賞（※）を受賞しました。

受賞題目は「Over-smoothing防止のためのGCNの層ごとに重み付けするDot-product attention機構（2021年8月27日発表）」。本論文では機械学習の分野において、近年、発展の著しいGraph Convolutional Network（GCN）を扱っています。GCNを用いたグラフの表現学習における Over-smoothing問題の解決を目指し、層ごとの重みづけを行う新たなAttention機構を導入することを提案しています。Over-smoothing問題の解決した研究成果はまだ少なく、今後の研究の進展が期待されています。

（※）研究会優秀賞（JSAI Incentive Award）
人工知能学会研究会（第2種研究会を含む）で発表された研究のうち、特に優秀なものとして表彰され、人工知能学会の研究分野の研究活動を奨励し、併せて研究会への研究発表を促進するもの。

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