2022.08.05.
感性価値創造インスティテュートが大会長技術賞を受賞 在宅勤務独自の快適性を評価
関西学院大学の感性価値創造インスティテュート(所長:長田典子・工学部教授)に所属する杉本匡史・工学部特任講師、張帆・工学部特任助教、長田教授と三菱電機株式会社との共同研究成果が、2021年室内環境学会学術大会(会期:2021年12月2日~4日)で大会長技術賞を受賞しました。
受賞論文のタイトルは「在宅勤務の快適性評価:オフィス勤務における快適性との比較」。感性工学に基づく経験サンプリング法及び評価グリッド法を用いた独自の手法により、オフィス及び在宅勤務での快適感の全体像について比較し、主観的快適性の向上には温熱や音要因だけではなく、内的要因が重要であることや、在宅勤務では作業環境に対する不満足やカジュアルな仕事のやり方、家族といった在宅勤務独自の項目が挙がったことを報告しました。
現在、感性価値創造インスティテュートでは、今後もより快適な空間を形成することを目的として、個人差や勤務環境を考慮した快適性及び知的生産性向上を目指した研究を推進するため、タイプ判定キットや生体センサの製品化に取り組んでいます。これらの研究成果については、今年度の本大会で発表予定です。
雑誌名:2021年 室内環境学会学術大会講演要旨集
論文タイトル:在宅勤務の快適性評価:オフィス勤務における快適性との比較
著者:栗原幸大、弓削政郎、太田幸治、杉本匡史、張帆、長田典子
感性価値創造インスティテュートは関西学院の将来構想「Kwansei Grand Challenge 2039」の長期戦略テーマ「研究ブランドの確立」で核となる研究群の一つです。産業や生活環境における新たな感性価値を創出するため、科学・技術・芸術を融合した新しい方法論の研究を行っています。これまで、関西学院大学「感性価値創造研究センター」として国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)のセンター・オブ・イノベーション(COI)プログラム「感性とデジタル製造を直結し、生活者の創造性を拡張するファブ地球社会創造拠点」に参画し(2013年度~)、個人に根差した価値を具現化する「ビスポークデザインプラットフォーム」の実現を目指した研究に取り組んできました。