2021.12.16.
田中裕久・理工学研究科教授が、戦略的国際共同研究プログラムEIG CONCERT-Japanの新規課題に参加~「手ごろでクリーンなエネルギー源としての持続可能な水素技術」分野

「極低温液化水素の安全な貯蔵と輸送に向けた日欧国際協力」でドイツ、フランスの研究チームと協力

 田中裕久・理工学研究科教授が、欧州各国と日本が連携して共同研究を推進する多国間共同研究プログラムEIG CONCERT-Japan「手ごろでクリーンなエネルギー源としての持続可能な水素技術」の新規採択課題6件のうち、「極低温液化水素の安全な貯蔵と輸送に向けた日欧国際協力」に参加し、ドイツ、フランスの研究チームと協力して研究を進めることになりました。科学技術振興機構(JST)が欧州の13か国14研究助成機関と共同で決定したもので、12月15日、発表されました。

 EIG CONCERT-Japanは戦略的国際共同研究プログラム(SICORP)として実施されるもので、「手ごろでクリーンなエネルギー源としての持続可能な水素技術」の分野は今年5月から7月にかけて新規課題が募集され、応募32件の中から6件が採択されました。

 田中裕久教授が参加するのは、「極低温液化水素の安全な貯蔵と輸送に向けた日欧国際協力(STACY)」。ドイツやフランスの研究チームと協力して研究するもので、「液化水素(LH₂)の大規模貯蔵と輸送は、高密度で経済性に優れ、水素社会実現の基盤的な役割が期待できる。しかしながら極低温水素の潜在的リスクに関する知見は不十分であり、本研究は液体水素漏えいを想定し、日本側チームは水素再結合触媒を設計試作し、特に長期間、悪条件酸化・湿度に曝された後での極低温での触媒活性を評価する」などと説明されています。

<JSTの発表資料>
https://www.jst.go.jp/pr/info/info1544/index.html