2021.10.08.
学生と企業をつなぐ初めての「BiZCLASS」、神戸三田キャンパスで開催

学生50人が花王の取り組みに耳傾ける

 神戸三田キャンパス(KSC)の再編に合わせて、同キャンパス内に理系学生のビジネスマインド醸成を目的に、学生と企業の新たな接点として開設された「BiZCAFE」の理念をもとに、企業・社会人が学生に助言、支援する会員制コミュニティ「BiZCLASS」が10 月 5 日、スタートしました。最初の取り組みは、花王グループの日用品・化粧品の販売部門を担当する専門商社・花王グループカスタマーマーケティング株式会社(KCMK) による「売場を科学する~花王流ショッパーマーケティング~」で、2時間の講座を2回開催し、計約50名の学生が参加しました。

製品の認知向上や購買機会を増やす切り口を議論し提案も

 KCMKからは、人財開発部門及びリテールマーケティングイノベーション部門(RMI部門)の社員6名が来訪。商品の購入者にフォーカスした研究、仮説実証、未来予測の方法など、現場で扱う事例の数々を「BiZCLASSの参加学生に限り…」としてリアルに紹介。学生たちは、企業によるビッグデータとAIを活用した予測型提案を目の当たりにして、大学での研究がビジネスの世界や未来にどのように役立つかを体感しました。

 後半のワークショップでは、「これからの日本を支えるZ世代への提案仮説の検討」と題し、将来の主軸となるZ世代に花王製品の認知向上や購買機会を増やす新たな切り口について、学生たちが自由に議論し提案しました。枠にとらわれない新たな技術やデジタルツールを活用したアイデアが飛び交い、その提案一つひとつに、RMI部門の中田敬部長は驚きの表情を見せながら、「どのアイデアも優秀で驚いた」と講評していました。

 プログラムは、主に理系(理学部・工学部・生命環境学部・理工学部)の学生を対象にしたものでしたが、テーマに関心を持った総合政策学部の学生も多数参加し、学部・学科、研究分野の垣根を一切感じさせない時間となりました。理学部の1年生は「社会で活躍する人の姿を見て、自分も早く社会に出たいと思うようになった。研究職志望だが、マーケティングの分野も選択肢に含めたい」と話しました。また、総合政策学部の3年生は「学部や学年が違うメンバーとディスカッションするのは難しかったが、発想や意見が新鮮で、授業では得られない新たな知識を得ることができた」と振り返っていました。

  「BiZCLASS」は、「BiZCAFE」のコンセプトでもある「企業(社会人)と学生との日常的な接点、学生のキャリア意識醸成」を叶える中核的役割を担います。今後も、「BiZCAFE」を運営する株式会社エンリッションが参加企業や団体を募集し、キャリアセンターとともに運営に当たります。