2021.09.17.
224人が卒業・修了 (春学期)大学卒業式と大学院学位記授与式を挙行

 2021年度春学期の大学卒業式と大学院学位記授与式が9月16日、西宮上ケ原キャンパスであり、大学からは161人、大学院からは修士学位記10人、専門職学位記50人、博士学位記3人、計224人を社会に送り出しました。例年、会場としている中央講堂が新型コロナウイルスワクチンの大学拠点接種に使っているため、会場を高中部礼拝堂に変更。出席は卒業生のみとし、座席間隔を空けて座る形で行われました。
 

 式辞で、村田治学長はまず「大学生活の後半2年間にオンライン授業を強いられ、就職活動等でも苦労されたのではないかと思います」と卒業生を慰労。そのうえで、企業も含めて社会の価値観が変わりつつあると説明し、「テレワーク等の経験によって『一人で生きて行けない』『人のために貢献したい』『社会を良くしたい』と考える若者が増えていると言います。この考え方は、本学のスクール・モットー“Mastery for Service”そのものです」と強調。「学生時代に得た経験を活かし、変化する社会に翻弄されるのではなく、皆さんが社会をより良い方向に変革してほしい。地球規模の課題を絶えず念頭に置きながら、目の前の仕事との関係を意識して、社会と人類に貢献することを忘れないでほしい」と激励しました。

 また、舟木讓院長は祝辞で、感染症の蔓延で、当たり前と考えていたことがそうでなかった現実などに気づかせてくれたなどと話したうえで、関西学院が132周年を迎えていることを説明。第4代院長でスクールモットー“Mastery for Service”を提唱したC.J.L.ベーツ初代学長が、神戸から移転した上ケ原キャンパスに垣根や壁がなかった様子を“We have no fence”と表現したことを紹介し、「単に形状を表現したにとどまらず、関西学院で学び、働くものが創造すべき社会のあり方を象徴的に表現しています。関西学院で学ばれ、研究された皆さんは、ここで培った力を、新型コロナで明確になった平和・豊かさを阻害する有形・無形の垣根、fenceを取り除くために使っていただきたい」と語りかけました。

2021年度春学期 大学卒業式・大学院学位記授与式の様子はこちらからご覧ください。