2021.07.08.
ハンズオン・ラーニング・プログラム、三菱みらい育成財団の助成決定~関わりを学び合いにする「多拠点型高等プログラム」

 「キャンパスを出て、社会に学ぶ」をキーワードに、多彩なプログラムを展開してきたハンズオン・ラーニングセンターの新たな取り組み「多拠点型の高等教育OSプログラム~ハンズオン・ラーニング・プログラムの構築」が、一般財団法人三菱みらい育成財団の2021年度助成対象に決まりました。同財団の「21世紀型教養教育プログラム」に応募し、44件の中から採択された10件に選ばれたものです。

 ハンズオン・ラーニング・プログラム(HoLP)は、学びそのものを鍛える「社会探究入門」、地域の課題を考える「社会探究演習」、平和・環境などの普遍的な課題を考える「社会探究実習」を3本の柱とし、受け入れ先となる地域や企業に対する理解と探究を深め、プロジェクト案を練り上げ実践する「ハンズオン・インターンシップ」、「ハンズオン・アドバンスト」などを展開してきました。体験学習やフィールド型のプログラムと見られることもありますが、実際には対象そのものに「触れる」ことで、私たちの社会とは、大学とは、学びとは何かといった「問い」について考えを深めるプログラムです。解決へと一足飛びに向かうのではなく、「問う」に値する課題を設定し、自らのテーマを研ぎ澄ましていくプログラムとして、HoLPは学生たちが学ぶための「構え」をつくり、専門性を「活かせる」ようになることを目指す、汎用性の高いプログラムです。

 今回、三菱みらい育成財団の採択を受けた内容は、HoLPに関わる全ての人(学生、教職員、コーディネーター(CD)、受け入れ先)が共に学び合う「多拠点型高等教育プログラム」の構築を目指しています。大学が学外関係者に依頼し、プログラムが成立する形ではなく、学内外の関係者「と共に」、大学という組織の枠を超えて構築していく「多拠点型」プログラムにシフトさせていきます。そのためには、運用や現場での実践ではマニュアルには還元できない高度な「スキル」が要求され、学生、教職員、コーディネーター(CD)、受け入れ先(企業や団体、地域)による「学び合い」が必須となってきます。「学びのある社会」を実践していくために、それぞれの立場からよりよいHoLPの構築を目指すことになります。

◆三菱みらい育成財団のホームページ
  https://www.mmfe.or.jp/entry/

※「ハンズオン・ラーニング・プログラム(HoLP)」は現在、商標登録を申請しております。