2021.03.15.
新型コロナウイルスと政治をテーマに英語で議論~「カケハシ・プロジェクト」で米国・ヘンドリックス大学とオンライン交流会
外務省が推進する国際交流事業対日理解促進交流プログラム「カケハシ・プロジェクト」(実施団体:一般財団法人 日本国際協力センター)の一環として、関西学院大学は3月12日、米国・ヘンドリックス大学(アーカンソー州)とZoomでのオンライン交流会を実施しました。本学から9名、ヘンドリックス大学から16名が参加。「新型コロナウイルス感染症」「日本と米国の政治のしくみ」をテーマに、日本と米国の現在の状況を、それぞれの代表が発表し、4グループに分かれて英語でディスカッションを行いました。
ディスカッションの課題は、「コロナ禍でどのような経験をしたか、コロナ時代に大学生としてどのように行動をするべきか」「若い世代の政治参加について・新政権や将来への期待について」。本学の学生は、事前学習や模擬ディスカッションなどに取り組み、ぎりぎりまで準備を重ねたうえで臨みました。政治参加に関するプレゼンテーションでは、本学からは経済学部4年生の下向井俊輝さんが、日本では総理大臣が国会議員を通じて選出される仕組みを説明。その後の交流会で下向井さんは、自分は選挙に毎回行っているが、友人と投票した人や支持政党については話しにくい雰囲気があることなどを話しました。それに対し、ヘンドリックス大学の学生からは、友人や家族と選挙の話は普通にするという意見が多かったものの、「あまり政治的な話はしない」と話す学生もいて、共通点を見つけることもできました。直接会うことはできなくとも、学生同士で活発な議論となり、顔を見つめあいながら他国の学生と交流する貴重な機会となりました。
このプロジェクトででは昨年(2020年2月)、下向井さんら23名の学生がアーカンソー州を訪問.。日系企業・小学校などを視察し、文化を中心に日本の魅力を紹介するプレゼンテーションを行いました。下向井さんは和室や家具、建築様式などを紹介しました。ヘンドリックス大学の学生もその後、訪日する予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中止。しかし、学生たちが中心になって6月に2回、オンラインで討論や交流会を企画し、学生同士で親睦を深めてきました。2年生の時に4カ月間、カナダに留学した経験のある下向井さんは「留学時は語学の勉強が中心でしたが、カケハシ・プロジェクトでは、日本の文化や伝統を紹介しなければならず、日本について勉強しました。語学力が足りないことも実感しましたが、良い経験になりました」と話しています。
関西学院大学ではヘンドリックス大学とは今後も交流を続けていく予定です。