2021.02.25.
AI活用人材育成プログラムの総まとめ授業第一弾「AI活用発展演習Ⅰ」を実施

テーマ設定に大同生命が協力、日本IBMのオフィスで対面も

 2019年度から文系も含む全学部生を対象に始めた「AI(人工知能)活用人材育成プログラム」の総まとめ授業の第一弾となる「AI活用発展演習Ⅰ」が2月22日から4日間、集中講義で実施されました。このプログラムはAIを使いこなせる人材の育成を目指し、日本アイ・ビー・エム株式会社と協働で開発したもので、この演習は企業などから提供いただく現実の課題をテーマにチームで解決策を提案するPBL(Project Based Learning、 課題解決型学習)として2科目が設定され、今回は、大同生命保険株式会社の協力で実施する「AI活用発展演習Ⅰ」。初日と最終日は大阪市北区の日本IBM大阪事業所で対面、2、3日目はオンラインによる授業で、商学部と理工学部の学部生3人が受講し、理工学研究科の大学院生1人がサポートとして加わりました。

 課題として大同生命から出されたテーマは「コロナ禍における、営業員への在宅、非対面での営業活動を支援するサービス」。新型コロナウイルス感染症の感染拡大で人々の暮らしが変化するなか、営業活動を展開する担当者が抱える課題を発見し、それに対するAIを用いた解決策を探ります。

 初日の午前の部では、学生たちはオンラインで参加した大同生命の社員から生命保険業界の現状や保険商品の内容、ビジネス戦略などについて話を聞き、営業担当者が潜在的に抱える課題を見つけるための質問などを検討。午後の部では、考えた質問を軸に、社員にヒアリングし、得られた回答から課題を定め、解決に向けて議論を重ねました。2、3日目には、課題解決のためのAIを活用した施策を検討し、プロトタイプ製作も行い、最終日には実際に大同生命の社員に対してプレゼンテーションを行いました。

 参加した長谷川優太さん(理工学部3年生)は「これまでは座学が中心でしたが、今回は企業の方にインタビューをさせていただき、講義で得てきた知識を実際のビジネスシーンで活用していくのが難しく感じました。学んできた知識をうまく実践の場に適用できるように柔軟な思考で臨みたい」と話していました。