2020.12.09.
神戸市の食堂で1日限定「ビーガンカフェ」オープン~「グローバルイシューB」履修学生が挑戦

VIVA VEGAN~ちょっと もっと ずっとへ繋がるオイシイ選択を~

「神戸アジアン食堂バルSala」「100%Plant Based」が協力

 国際学部の授業「グローバルイシューB」を受講する学生7人が12月8日、神戸市中央区の「神戸アジアン食堂バルSala」で、1日限定のビーガンカフェを開きました。日本ではあまり普及していないビーガン料理を楽しんでもらい、食や生活スタイルの多様性を広く知るきっかけ作りにしてもらおうと企画。「神戸アジアン食堂バルSala」と株式会社フードピクトによるケータリング事業「100%Plant Based」の協力を得て、ビーガンカレー(豆乳ココナツカレー)を提供しました。用意した48食が完売しました。

 ビーガンとは「完全菜食主義者」のことで、肉・魚・卵・乳製品などの動物性食品を食べない人のことを指します。この授業「グローバルイシューB」は、ビジネスを通してSDGsに関わることを目指し、具体的な活動を考え実行することを課題にしています。このグループは“全ての人々がエンパワーメントされる社会をデザイン”することをテーマに掲げて取り組んでいます。

 7人のメンバーが準備段階から手分けして、100% Plant Basedと連絡を取り、パンフレットを作るなどしてPRする一方、カレーの試食会も実施。当日は仕込みやお客を案内する際の消毒の声がけ、イベントの簡単な説明、商品の提供などに全員で取り組ました。

 店には関係者のほか、ビーガンに関心を持つ人たちが来店。食後のアンケートには「完全にビーガンになるのは難しいけどオーガニック商品や動物性の食べ物をちょっとでも意識できたらいいなと思いました」「大好きなカレーを通して、思いを伝えていく試みはとても素敵。人それぞれ、表現方法は異なると感じたので、私なりの表現方法について考えようと思いました」といった声が寄せられました。

 イベントを振り返り、企画した学生たちは「幅広い年代の方にビーガンやSDGs に関するライフスタイルを考えてもらうきっかけを提供できたと思う。1 日限定だったため、この成果を今後どのようにを生かし、次につなげていくかを考えたい」と話しています。

100% Plant Based
 食材表示の絵文字「フードピクト」の普及と研修に取り組む株式会社フードピクト(本社・神戸市)が始めたケータリング事業。どんな食スタイルの人でも食べられるようにという願いのもと、新しい食のライフスタイルを提供しています。

神戸アジアン食堂バルSala
 Empowerment of all peopleをモットーに、アジア出身のお母さんたちが日替わりでシェフを務める食堂バル。全ての人々が価値を認め合える社会をつくるきっかけの場を目指しています。