2020.09.14.
新型コロナウイルス感染防止に関する関西4大学学長共同声明

2020年9月14日

関西大学  学長 芝井 敬司
関西学院大学 学長 村田 治
同志社大学 学長 植⽊ 朝⼦
立命館大学 学長 仲⾕ 善雄

 現在、人類は新型コロナウイルス感染症の拡大という未曾有の危機に直面し、国内の各大学も春学期は長期間にわたるキャンパスの閉鎖とオンラインでの授業実施という、これまで経験したことのない緊急対応を迫られました。感染の拡大と収束が繰り返される中、国は新しい生活様式を導入し、経済活動と感染防止を両立させる道を模索しようとしています。

 関西4大学は、この社会状況の中にあって、適切な感染予防措置を講じた上で、秋学期はキャンパスを可能な限り開放し、キャンパスでの対面授業とオンライン授業を併せて実施していく予定です。私たちは学生の皆さんに学ぶ機会とキャンパスライフをできる限り保障していくことが、大学として果たすべき責務であるとの考えを共有しています。

 しかしながら、学内外で学生同士が交流する機会が多くなることは、感染リスクが高まることにつながります。感染に気づかず学生がキャンパス内で活動した場合に、クラスターが発生する恐れがあり、その範囲が大規模なものとなることが懸念されます。これまでに各大学の学生の中にも感染者が出ていますが、その感染経路の多くは、学外での会食や飲み会であることが判明しています。

 私たち関西4大学の学長は、学生の皆さんがキャンパスでの充実した学びを継続するためにも、また、学生、教職員、そのご家族の生命と健康を守り、地域における感染拡大を防止するためにも、学生の皆さんに対して、学内外で行動する際に3つの密(密閉・密集・密接)を回避すること、コンパ・飲み会・食事会を当面自粛することを強く求めたいと思います。ただし、いくら行動に気を付けていても、感染の可能性は誰にでもあります。感染者への誹謗中傷は決して許されることではありません。それは、感染を隠すことにもつながり、結果的に感染拡大を招くこととなります。学生一人ひとりが、感染拡大防止のためにどのように行動すべきかを真剣に考え、責任のある行動をとられるよう心から願うものです。