2020.05.28.
長田典子・理工学部教授の「感性評価技術」を事業化~株式会社住化分析センター

2020年4月から「感性評価」サービスを開始

 関西学院大学「感性価値創造インスティテュート」(所長 長田典子・理工学部教授)は、産業や生活環境における新たな感性価値を創出するため、科学・技術・芸術を融合した新しい方法論の研究※を行っています。製品のカスタマイズ化やパーソナル化への関心の高まりにより、見た目や触り心地などユーザの好みやイメージに合ったデザインを提供するための感性的な印象の定量化・指標化技術が求められる中、一人ひとりの感性を大切にした製品デザインやサービスデザインを実現するための研究開発に取り組んでいます。

 感性評価技術は、感性工学・心理学・統計学などの「科学」に基づき、製品やサービスに対する漠然とした人の気持ちや感じ方(感性)について、客観的な尺度(ものさし)を作成すること、それを用いて感性を数値化・可視化すること、さらには、製品やサービスに感性的な付加価値を与えることを可能にします。

 長田教授が2018年度より共同研究を進める株式会社住化分析センターは2020年4月、感性評価技術を取り入れた「感性評価」サービスを自社事業として新たに開始しました。開始にあたり、同社は、この技術を得意とする化学分析、物性評価と組み合わせることにより、製品の価値を一段と上げることに貢献したい、としています。

■株式会社住化分析センターニュースリリース~「感性評価」サービス開始のお知らせ~
https://www.scas.co.jp/latest-updates/news-release/nm0m8a000000eoak-att/20200424_kansei_evaluation.pdf

■関西学院大学感性価値創造インスティテュート 
https://ist.ksc.kwansei.ac.jp/~nagata/kvc/about/index.html

■関西学院大学理工学部人間システム工学科感性工学研究室_長田研究室
https://ist.ksc.kwansei.ac.jp/~nagata/

この研究は、文部科学省「革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)」の枠組みにおいて、COIプログラム「感性とデジタル製造を直結し、生活者の創造性を拡張するファブ地球社会創造拠点」で実施しています。
■COIプログラム「感性とデジタル製造を直結し、生活者の創造性を拡張するファブ地球社会創造拠点」
https://coi.sfc.keio.ac.jp/