2020.04.10.
更新期迎えた災害備蓄セットを学生・教職員に放出~神戸三田キャンパス

『防災意識の向上』『めざせ食品廃棄ゼロ』をスローガンに実施

保存されていた乾パンや水などを取ってみる学生たち

保存されていた乾パンや水などを取ってみる学生たち

 神戸三田キャンパスは、災害発生に備えて蓄えている非常食(乾パン、水)について、賞味期限が間近になったり切れたりしたものを、3月から学生や教職員の皆さんに無料で配布しています。まだ食べたり飲んだりできる食料を有効に活用することで、防災意識とともに廃棄ロスを防ぐ環境保護意識の向上につながり、国連が進める持続可能な開発目標(SDGs)のゴール(7、12、13、17)にも合致するとして取り組んでいます。

 この取り組みは、職員とアカデミックコモンズを拠点に活動する三つのプロジェクト(学生向け災害時情報共有最適化プロジェクト「Share info KSC」、減災推進プロジェクト「結」、地球環境保護プロジェクト「ECO STATION」)の学生メンバーと協働で進めています。

 神戸三田キャンパスに備蓄されている災害備蓄品は約3400セット、重さに換算すると15トン以上にもなります。1セット(1人2日分)は備食乾パン(缶詰)2缶、災害備蓄用パン(缶詰)4缶、保存水2リットル2本。賞味期限は備食乾パンが今年3月、保存水が8月、災害備蓄用パンが9月です。賞味期限というのは「おいしく食べることができる期限」であり、過ぎたものでも食べられないわけではありません。配布に関しては、個人と家庭で消費する、転売しない、途中で捨てないという条件をつけて実施。これまでに学生を中心に1000セット以上が持ち帰られています。

学生や教職員に配布している備蓄品

学生や教職員に配布している備蓄品

 2021年4月に現在の理工学部と総合政策学部を5学部に再編する計画が進む神戸三田キャンパスは、再編後の重点研究テーマの一つに「持続可能なエネルギー(Sustainable Energy)」を掲げています。国連SDGsの17の目標の一つ(7)ともなっており、今回の取り組みは学生や教職員にそうした目標を意識してもらうことにつながると考えています。

【SDGsの目標】
<7>エネルギーをみんなに そしてクリーンに
<12>つくる責任 つかう責任
<13>気候変動に具体的な対策を
<17>パートナーシップで目標を達成しよう