2020.03.25.
オランダ・ロッテルダム市で学生2人が研修

研究施設のほか、国際司法裁判所なども訪問

アブターレブ市長(左から2人目)と保田さん、東さん、ブングシェ教授

アブターレブ市長(左から2人目)と保田さん、東さん、ブングシェ教授

 オランダ・ロッテルダム市のアブターレブ市長の招聘によるインターンシップが2月にあり、国際学部3年の東友花さんと経済学部3年の保田達也さんが参加しました。昨年6月に関西学院大学イノベーション研究センターが、在大阪オランダ総領事館、関西学院大学国際学部と経済学部との共催でアブターレブ市長の講演会「ロッテルダム:次世代経済への移行期にある多様化する起業家都市」を開催。その際に、市長が本学学生のロッテルダム市での研修を提案していたもので、2人は希望者の中から選ばれ、ブングシェ・国際学部教授とともに現地を訪ねました。

 研修は2月15日~24日。アブターレブ市長と面談し、市の現状について説明を受けた後、市長に同行して、海水の持つエネルギーや水害対策などを研究する水理研究所を訪問。「水や食料と国際協力・国際ビジネス」について意見を交換しました。クリーンエネルギー施設や最新式の港湾設備などを見学したほか、オランダの日本大使館やハーグ国際司法裁判所も訪問。そうした活動の中で、欧州で活躍する女性起業家と出会ったり、農民による抗議活動に遭遇したりし、貴重な経験となりました。
 

水理研究所での意見交換

水理研究所での意見交換

 インターンシップを終えて、東さんは「川の上にある水上の牧場では牛が飼われていて、ビルの屋上では野菜が栽培されていました。屋上菜園に併設されたレストランで、四方を野菜畑に囲まれながら食事を取りましたが、料理は全てオーガニック野菜を使ったものでした。都会の真ん中で自然に近い生き方をするというコンセプトがとても素敵で、オランダの精神を感じました」と振り返っています。

 また、保田さんは「10日間滞在して印象に残ったのは、風、自転車、風力発電、あとモダンな建築でした。風が強く、滞在中に突風を感じなかった日はありませんでした。それを活用した風力発電は郊外のいたる所にあり、クリーンエネルギーへの移行に対する本気度を感じました。日本では『防災から減災』ということで被害を最小に抑える努力をしているが、オランダは完璧な防災を目指しているようで、徹底的に水を管理しようとする意欲が伝わってきました」と感想を述べています。