小さいころからパソコンにさわってきたという寺坂さん。高校時代から映像作品を作るようになり、映画祭で上映されたり、賞を取ったりしたこともあります。関西学院大学入学後はプロジェクションマッピングを制作するグループに所属して活動。「SHADECOR PV 2019」は昨年の春休み、神戸三田キャンパスを舞台に、先輩に手伝ってもらいながら撮影した作品で、若い世代に「Happy　Now？」と問いかける内容です。一方、「成れに果てり MV」は、MVアーティストから依頼されたもので、生き方を問い詰めるような歌詞に合わせ、CGを使った細かな描写で組み合わせたアニメーション作品。夏休みに2カ月以上かけて制作したといいます。こちらの作品は審査員のコメントで「もうフリーでもやっていけそうなレベル」と評価されています。

　最終審査で惜しくも受賞を逃しましたが、寺坂さんは「悔しい。でも、専門学校や芸術大学などレベルの高い作品ばかりの中でノミネートされたことは自信になりました。これからも完成度の高い作品を目指します」と話しています。