2020.01.10.
18年以上続く通学ボランティア 小学生が感謝の会

 西宮聖和キャンパスに通う教育学部生の有志が、近隣の西宮市立上ケ原小学校の子どもたちのためにしている登校時の安全確保と見送りのボランティアに対して、児童らによる感謝の会が1月10日(金)、同小学校の体育館で開かれました。

 感謝の会には全校児童919人が参加し、代表の児童からは「私たちが安心して通学できるのは、皆さんが見守ってくださるおかげです。夏休みには鬼ごっこやドッジボールをして遊んでくれ、私たちも自然と笑顔があふれるようになりました。いつも本当にありがとうございます」などと感謝の言葉が伝えられました。その後、児童たちが作ったメッセージカードが学生たちに贈られ、感謝を伝える歌として「ありがとう」が合唱されました。

 今年の通学ボランティアには3、4年生を中心に約40人が参加。学生代表として挨拶した江頭翔太朗さん(教育学部3年生)は、「みんなが元気に登校する姿に、僕たちがいつも元気をもらっていました。ありがとうございました」と話しました。

 同ボランティア活動は2001年6月8日に発生した大阪教育大学附属池田小学校児童殺傷事件に衝撃を受けた教育学部の藤木大三教授が、聖和大学(当時、09年に関西学院と合併)教育学部の学生たちに呼びかけ、事件からちょうど1ヶ月経った7月8日から始まったものです。その後もこの活動は、新たに入学してきた学生に受け継がれ、関西学院大学教育学部となってからも途切れず18年以上続いています。

 現在は藤木教授や学生たちの熱心な活動を見た地域の老人会の皆さまやボランティアの皆さまも共に活動に参加いただき、地域社会活動へと拡がりも見せ、世代を超えた交流も生まれています。