[ 大学院総合案内 ]商学研究科 永田成吾さん
プロフィール
商学研究科 博士課程前期課程 商学専攻 1年(取材当時)
永田 成吾さん(商学部卒)
大学院への進学について
進学しようと思ったきっかけを教えてください。
大学院に行こうって決めたのは、結構遅くて4年生の11月~12月ぐらいです。
指導教員のゼミで論文を書いたり、自分の分野の研究会に参加したりしていく中で、もっとこの分野について学びたいなっていう気持ちが湧いてきて、先生と就職活動などの話をする中で、大学院も考えてみたらどうだって言われて決めました。
進学にあたって不安なことはありましたか?
学部生時代の友達が就職して大学からいなくなることの寂しさと、自分の能力でどこまで大学院でやれるかというのは少し不安に思っていましたが、そこまで大きな不安は無かったです。院生の控室に行くと、いつも誰かがいてコミュニケーションが取れていますし、先生方もとても気にかけてくださって優しく接してくださいます。
進学に向けてどのような準備をされましたか?
入試対策としては、過去問を解いて勉強しました。ただ、試験対策も必要だと思いますが、私の経験からすると、ゼミなどで論文書いたり、色々な研究会に参加したりして、能動的に学べる機会があったのが、結果としてとても良い準備になったと思っています。できたら学部生のうちに、そういった大学院生に近い形の活動に何か取り組むと良いと思います。
研究について
研究テーマを教えてください。
ファイナンスに関する研究をしています。元々大学に入学する際に、お金のことについて学んでみたいというのが漠然とありました。色々授業を受けていく中でファイナンスが面白いと感じ、ファイナンスに関する研究をしています。
どんなところに研究の面白さを感じていますか?
ESG投資という環境的な問題や社会的な側面を考慮した投資について研究しているのですが、新聞にESG投資という単語が毎日出てくるぐらい新しく、注目されている分野で、常日頃新たな情報がアップデートされていくのが今行っている研究の面白いところだと思います。
どのような時に自身の成長・スキルアップを感じますか?
英語の論文も含めて内容が分からなかったことが、多くの論文を読み込んでいくうちに、ちゃんと分かるようになってきた時は、少しずつスキルアップしているのかなと思います。また、指導してくださる先生に対して自分の意見や考えを説明し、意見交換ができた時は、自分の成長を感じることができます。
院生生活について
大学院生になって、毎日どのように過ごされていますか?
平日は朝から夕方まで大学で授業に出席したり、課題をしたりして、土曜日も同じように過ごすことが多いです。日曜日はリフレッシュを兼ねてアルバイトしたりとか、友達と過ごしたりしています。
進学する前と後でご自身が感じたギャップがあれば教えてください。
学部時代と比べて、学び方が違うと感じています。学部生時代は授業で先生の話を聞く受け身での学びの機会が多いかと思いますが、大学院生は自分で課題や研究したいことを見つけて、自分で過去の論文を調べて先生と意見交換をしたり、質問をしたりするアプローチがほとんどです。 勉強する量は、断然、大学院の方が多いです。
今後について
大学院での学び・研究を将来どのように活かしたいと考えていますか?
今研究している知識を活かして、金融に関係する仕事で活躍したいと考えています。イメージとしては、金融機関で証券アナリストなどの専門職として働くことができればと思っています。
ただ、自分から能動的に色々と勉強するのが好きなタイプなので、前期課程を修了して就職する選択肢とともに、後期課程に進んでこれから先も学び続けたいという気持ちも少し頭にあります。まだまだ考え中です。
学部生へメッセージ
大学院で学ぶことの魅力を伝えてください。
大学院では、学部の授業よりも先生とマンツーマンでディスカッションできる時間が多く、自分の勉強にとてもプラスになっています。社会人となって働きながらだと時間にどうしても制約があるので、大学院生という身分で自分が学びたいこと・研究したいことに熱中できる時間と環境があることは、とても魅力的だと思っています。