2016.08.12.
高校生対象「関西学院世界市民明石塾」を開講

関西学院世界市民明石塾

関西学院世界市民明石塾

 関西学院大学は8月8日~10日、国際公共分野で活躍するグローバルリーダーの育成を目的として、明石康・元国連事務次長を塾長に迎えて高校生対象の「関西学院世界市民明石塾」を開講しました。2泊3日の合宿形式で、高校生たちは現役の国連職員や国際機関で活躍してきた実務家教員の話を聞き、英語でのグループディスカッションに取り組むなど活発に意見を交換しました。
 参加したのは全国のスーパーグローバルハイスクールから集まった高校生29人。明石塾長は8日、基調講演で今の世界情勢などに触れ、「国際化が進む中、日本はどのようにして生きて行けばよいのか」と高校生に問いかけました。また、「将来、国連で働く可能性を考えながら、この3日間を過ごしてほしい。日本だけでなく、世界的な枠の中で物事を考えてみてください」とエールを送りました。高校生たちからは「なぜ国際関係を学ぼうと思ったのか」「日本は閉鎖的な面があるが、ヘイトスピーチなどに対する解決法はあるか」「移民、難民の受け入れについてどう思うか」といった質問が続出し、皆熱心にメモを取りながら明石塾長の話を聞いていました。続くセッションでは、参加している現役国連職員から地球社会の問題等についての報告を聞き、インドやタイの事務所とも中継をつないで、現地の国連職員との活発な意見のやり取りも行われました。

グループワークの様子

グループワークの様子

2日目以降は会場を関西学院千刈キャンプ場に移し、すべて英語による講義やグループワーク、ディスカッションを実施。大学生・留学生サポーターも、高校生のワークや議論をサポートしました。最終日には長期的な視点に立って人生の目標設定をし、互いに発表し合いました。3日間のプログラムを終えた高校生たちは、世界の現状や地球の未来を考えることを通して、さらなる自己成長と国際貢献へ思いを新たにしていました。