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城戸口 智也さん(人間福祉学部4年生)

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活動参加回数:1回
参加した回:第10回(2018年9月)

熊本地震現地ボランティアに参加した理由・きっかけは?
僕はサークルや団体に所属しておらず、夏休みに特にやることもなくて暇だったので、何かしたいなぁと思っていました。
そんなとき、たまたま武田先生(*1)からのメールで熊本の活動を知って、行ってみようと思い申し込みました。

どんな活動をしましたか?
住民の方と一緒にそうめんを茹でて食べたり、子どもたちとボール遊びをしたりしました。仮設住宅を見るのは人生で初めてのことだったので、こんな感じで暮らしているんだなぁということが知れたのは貴重な経験でした。

参加してみてどうでしたか?
仮設団地は狭い中で色んな人たちが生活しているので、そこから新しい繋がりができている、つまり震災がきっかけでできた繋がりがあるのかなと感じました。
住民の方が「せっかく仮設で知り合った人と仲良くなったのに、家が再建したら皆と離れてしまうことが寂しい」と言っているのを聞いて、自分の家に戻れるのは良いことだと思う一方で、せっかくできた地域との繋がりが薄れていってしまうことは寂しいことで、難しい問題ですね・・・。

参加する前と後で変わったことはありますか?
参加する前は災害に対して当事者意識はなかったんですが、参加したことで自分事として考えるようになりました。活動初日にまちあるき(*2)をしたのですが、まだがれきが残っていたり修復していない建物があったり、震災から2年が経っているのにこれだけ被害が残っているのは知らなかったので、まだまだ課題があることに気付きました。あるものが急になくなるってこういうことなのかな、と思うようになりました。僕は今、当たり前のように家で暮らしているけれど、災害が起きたら一気に景色が変わってしまうんだなと。日ごろから備えておかないと、という
意識が芽生えました。


今に活きていることはありますか?
活動をきっかけに職員の岡さん(*3)や学生CO(*4)との関係性が続いていて、ゆるい繋がりができたことは自分にとって大きいです。「自立とは、依存先を増やすことである」という言葉(*5)をネットの記事や本で知りましたが、自分自身もそれを大事にしています。一人だけだとできないこともたくさんあるけれど、誰かと一緒ならやりたいことができる可能性が高くなったり、情報交換ができたり、特定の誰かではなく複数の人に頼ることができると思っています。ボランティアや社会貢献について情報が知りたい時や、最近自分が感じたことを話そうと思ったときにはヒューマン・サービス支援室に行き、岡さんや学生COに聞いてもらえるので、先ほどの言葉に重ねると依存先の1つになっています。他にも生協祭の出店(*6)に声をかけてもらったり、友人が増えたことも今に繋がっているなと感じます。

ボランティアをする上で大切なことは何だと思いますか?
そんなに意気込まないことが大事だと思います。「人を助けたい」とかをそれほど思う必要はなくて、遊びにいくような感覚で、ちょっと友達増やしたいな、とかでも良いからとりあえず気軽に行ってみたり始めて見るのが大事だと思っています。友達が「一緒に行こう」って言ってくれたから行こうかな、くらいの感覚でも良いと思います。行ってみたら関心も人との繋がりもできるけれど、行かなかったら何もないままなので。

学生だからこそできること、できたことは何だと思いますか?
「現地の方々に受け入れてもらいやすい」ということは感じました。子どもたちにとってはお兄ちゃんお姉ちゃんのような存在になれるし、高齢者の方々には「若者がくるとエネルギーをもらえる」と言ってもらえたりしたので、若い学生世代の強みを感じました。特に僕たちが行った仮設住宅では学生世代の住民が殆どいなくて、地域外の大学等に行くため地元を離れた若者も多いと聞きました。だからなおさら僕たちが行くことで喜んでいただけたんだと思います。益城町だけでなく、日本は地方であればあるほど動ける若者がいない状況だと思うので、学生ボランティアが行く意味があると感じています。


最後に、メッセージをお願いします!
ボランティアをしようと思うきっかけは何でも良いので、とりあえず参加してみてほしいです。それと同時に、1回ボランティアして終わりではなくて、参加した時に出会う人との繋がりや地域の繋がりは大事にしてほしいです。僕自身、ボランティアがきっかけで居場所が見つかり、色々な人と繋がることができました。この記事を読んでくれた方にもぜひ、「参加すること」と「関係性の継続」を大切にしてほしいと思います。
それから、ヒューマン・サービス支援室には「ふらっとおしゃべりしにいく」くらいの感覚でぜひ行ってみてください!

参考

(*1)武田先生:人間福祉学部長の武田丈先生。2016年度~2018年度ヒューマン・サービス支援室副室長、2019年度ヒューマン・サービス支援室室長。
(*2)まちあるき:馬水東道仮設集会所館長(当時)の宮崎律子さんに案内してもらい、まちを歩きながら震災によって壊れたものを写真におさめて、その背景にあるもの(住民同士の交流への影響など)を考えました。
(*3)職員の岡さん:ボランティアコーディネーターの岡秀和。第9回~15回引率職員。
(*4)学生CO:学生コーディネーターの略称。ボランティア紹介やイベント啓発活動を通じて関西学院大学のボランティアの活性化に取り組んでいます。
(*5)「自立とは、依存先を増やすことである」:当事者研究をしている熊谷晋一郎先生(東京大学先端科学技術研究センター准教授)の言葉。
(*6)生協祭の出店:熊本地震現地ボランティアに参加した学生有志のメンバーでチャリティーイベントとして「レモネード大作戦」「うまイモん甘酒」等の企画で出店しました。

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