第2回熊本地震現地ボランティア活動

[ 編集者:ボランティア活動支援センター       2016年10月28日   更新  ]

ヒューマン・サービス支援室では、学生たちの「被災地のために何かしたい」という声に応え、東日本大震災での経験を生かして、第2回目となる現地でのボランティア活動を行いました。
参加した学生は18名、その中で前回から継続して参加してくれた学生は2名いました。

プレイパーク

今回も第1回現地ボランティア同様、熊本県益城町の避難所、益城町総合体育館で活動させていただきました。今回は夏休み中の活動であったため、多くの子供たちとあそぶプレイパークを実施しました。

また、前回好評だった足湯も行い、避難所に住まれている方々と交流しました。中には、前回のことを覚えてくださっている方もいらっしゃり「また来てくれてありがとう」と声をかけてくださりました。

足湯

足湯に来てくださった方の中には「4,5,6月は自分が生きていくことに必死で泣くことすらできなかった。7月に入ってようやく生活が落ち着き、希望の薄い将来が見えてきて、友人と話すうちに泣けるようになってきた。」という話をしてくださる方もおられ、学生は一人ひとりの話に耳を傾けました。足湯の活動を初めてした学生は「現地に来るまでは足湯を通してリラックスしてもらおうというイメージを持っていたが、実際に相手の手を握り、目を見て話をすると、リラックスしてもらう、という単純な言葉では説明できない気がした。」と話し、「足湯から見えてくる現地の方々の生活、気持ち、私たちと変わらない感情、異なる感情などを現地に来たからこそ知ることができた。」と話していました。

清掃活動

また、避難所のお手伝いではトイレを中心に館内の清掃をしました。学生は「直接被災者の方々とは触れ合えない活動だが、自分たちが掃除をすることによって被災者の方々の生活を支えることができると感じた。手を抜かずに掃除しようと思い、一生懸命活動した。」と話していました。

振り返りでは、毎回別の活動をしたメンバーでグループをつくり、それぞれのグループで感じたことなどを話しました。今回も様々なお題に対してグループで話し合い、共有しました。活動後に遅くまで振り返りをしましたが、学生たちはまだまだ話し足りないような様子で、振り返りが終わってからも色んな学生と活動やその中で感じたことを話していました。

振り返り振り返り

今回の振り返りのお題

・活動から帰って、友達に『自分の目で見たこと』を何という言葉で伝えるか
・"支援"という面からみると、今日の活動は何と言えるだろうか
・今回避難所で築いた関係を今後も続けていくとすると、
  ①誰に
  ②どんなことが
  ③できるか・したいか・すべきか
・3日間の活動を通じてどう感じたか、初日と比べてどう変わったか
・生協祭で行う被災地復興応援活動の店先に貼るポスターを制作するなら、
  ①どんな写真を選んで(2枚)
  ②選んだ写真にどんなキャプションを付けるか

生協祭チラシ生協祭チラシ

学生が考案したポスター(完成)


 

参加学生の感想

第2回熊本地震現地ボランティア参加者

・「ボランティア自体初めてで、『ボランティアは特別な人がすること』というイメージがあったけど、勇気を持って申し込んで良かった」(社・2) ・「避難所は大変で苦労も多く、暗そうといったマイナスのイメージがあったが、実際は人と人の出会いや交流、あいさつや笑い声も飛び交っていて、プラスのイメージも持てるようになった。」(社・1) ・「自分のできる支援のあり方が少しずつ明確になってきています。何度も足を運ぶことで被災者の気持ちもわかるようになると思うし、自分たちにできることは何か特別なことをするというより、温かい人間関係であったり、大学生ならではの若さやパワーであったりするように思いました。」(商・4) ・「このボランティア活動を通して、避難所は『避難所』ではなく『家』だということを知りました。活動の当初は『被災者』や『避難所』というフィルターを通してみている部分がありましたが、フィルターを通すことで自分の視野が狭くなっていることに気づき、最終日にはそのようなフィルターを通すことなく様々なことを吸収できるようになり良かったと実感しています。」(総合政策・2)

詳細

〇実施日時
2016年8月3日(水)夕方~8月7日(日)朝

〇参加人数
学生18名/教職員3名
1年生:6名 2年生:4名 3年生:3名 4年生:7名

〇活動場所
熊本県益城町

〇活動内容
・足湯
 被災者の方との交流
・プレイパーク(子どもあそび)
 スライムづくり、シャボン玉、バルーンアート、水鉄砲など
・避難所のお手伝い
 清掃、ごみ収集


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