2019.09.02.
第14回熊本地震現地ボランティア活動を実施
ヒューマン・サービス支援室では、学生たちの「被災地のために何かしたい」という声に応え、東日本大震災での経験を生かして、2016年7月より熊本県益城町にてボランティア活動を行っています。今回、14回目となるボランティア活動を行いました。参加した学生は16名。活動内容を参加学生が企画し、現地で実施しました。
語り部さんと断層見学
初日は語り部の永田忠幸さんにガイドしていただき、熊本地震を引き起こした布田川断層帯が表出している堂園地区を見学しました。この地域で語り継がれる「大蛇伝説」は、当時の人々が地震のことを後世に伝えていくためのもので、同じような自身が住んでいる地域にもないかよく調べてみてほしい、等のお話をしていただきました。また、『地震のせい』ではなくて『地震のおかげ』で多くの人に出会えたり様々な経験ができたという体験談を伺いました。
お宅訪問
永田さんとお別れした後、班に分かれて今までの活動で出会った4人の方のお宅(仮設住宅ではなく新居)へ訪問させていただきました。お宅訪問中は震災当初の話を伺ったり写真を見せていただき、当時の様子や今に至るまでのことを教えていただきました。2時間ほどの訪問でしたが、学生たちは時間以上に沢山のことを学んだ様子でした。
馬水東道仮設団地
活動1日目:【集会所】うちわ作り、茶話会、お誕生日会準備お手伝い
活動2日目:【戸別訪問/集会所 並行して活動】窓掃除、お抹茶立て、茶話会
1日目はうちわ作りを通じて住民の方と交流しました。思い思いのイラストや文字をうちわにデザインしていきました。住民の方から「(学生の)みんなのサインを書いてほしい」とリクエストをいただいたので書いてお渡しすると、「本当に嬉しい。家に帰ったら飾るね、大事にするね!」と言っていただけました。
2日目は戸別訪問を通じて、各ご家庭の窓掃除を実施しました。「なかなか掃除できていなかったから助かるよ」と言っていただきました。掃除のあとは、茶道部の学生を中心に企画したお抹茶立てでお茶を楽しんでいただきました。少しでも夏の思い出に残してもらおうと、学生たちは浴衣を着てお茶を提供していました。
木山仮設団地
活動:【戸別訪問/集会所 並行して活動】 風鈴作り、風車作り、茶話会
前回に引き続き、木山仮設で戸別訪問を行いました。風鈴や風車作りは子どもたちにも大人気で、お気に入りのキャラクターを書くなどデザインを楽しんでいました。またお宅の中で活動させていただくことで、集会所では聞いたことがない個人的な悩みや復興に対してのもどかしさも伺うことが出来ました。
安永仮設団地
活動:【集会所】海苔巻きづくり、スイカファチェづくり
みんなで海苔巻き作りと、韓国からの留学生が企画した韓国のスイーツ「スイカファチェ」作りをしました。初めて食べるスイカファチェに住民の皆さんも興味津々!「最初はどんな味だろうかと不安に思ったけれど、これ美味しいね。」と言っていただきました。また、この日は既に仮設から退居された方も「関学生が来るなら会いに来たい」ということで多くの方が集会所まで来てくださりました。
振り返り
この活動では、毎晩活動後に振り返りを行っています。今回も参加者同士で感想をシェアする時間を持ったことで、自分一人では気付けないことに気付くきっかけができたり、思いを言葉にすることで自分自身が体験してきたことが整理できた様子でした。
今回もご協力してくださった益城町の皆様、語り部の永田さん、お宅訪問でお世話になった皆さま、本当にありがとうございました。
詳細
〇実施日時
2019年8月29日(木)夕方~9月2日(月)朝
〇参加人数
学生16名 / 職員4名
1年生:4名 2年生:6名 3年生:2名 4年生:3名 M1:1名
〇活動場所
熊本県益城町(木山仮設団地 馬水東道仮設団地 安永仮設団地)