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窪田 風子さん(人間福祉学部卒業生)

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活動参加回数:2回
参加した回:第4回(2017年2月)、第8回(2018年2月)

熊本地震現地ボランティアに参加した理由・きっかけは?
きっかけは東日本大震災でした。地震が起こった時は中学2年生で何かしたいと思っても何もできず、テレビを見て大変なことが起こったんだと漠然と思っていただけでした。何かしたいという気持ちは大学生になっても持っていて、大学2年生の時に熊本地震が起こり、前は何もできなかったから今回こそは!と思っていました。そんな時にヒューマンサービスセンター(*1)の先輩が職員の成安さん(*2)と何かできないかと考えているから一緒にやらないかと声をかけてくれて、現地ボランティアの前に行った募金活動から携わらせてもらいました。その後、現地での活動が始まりましたが、自身の都合が合わず、第4回でやっと参加することができました。

どんな活動をしましたか?
第4回では、だご汁と餃子の炊き出しをしました。交流しながら作れたらいいだろうということで、だご汁の作り方を教えてもらったり、餃子を一緒に包んだり、楽しく実施することができました。
第8回は、同じグループに中国の四川省からきた留学生がいたので、中国伝統の組み紐を編んだりしました。

参加してみてどうでしたか?
第8回では組み紐とクイズ大会をやる予定でしたが、時間の関係でクイズ大会ができませんでした。その代わりに子供たちと外で遊んだり臨機応変に対応できて、それはそれで良かったと思います。
必ずしもプログラム通りにやらなくても、あくまで交流して一緒に楽しむことを目的とするなら、それも大切かなと感じました。
仮設だけで活動してみんなで楽しんでいると、地震があったという実感があまり湧かなかったけど、2回目に参加した時に更地が増えていたり、住民さんからお話を聞く中で、やはり内心ではまだ元に戻ってないんだと感じることもありました。
子どもたちもストレスフルな生活を強いられているので、より楽しい時間を共有し一緒に過ごすということは重要だと気付きました。

参加する前と後で変わったことはありますか?
ボランティアの捉えかたが根本から変わりました。はじめは「相手に何かをしてあげること」だと思っていたけど、「ただ一緒にいる」「時間を共有する」ということが大事だったのかなと振り返り(*3)で話している時に気付きました。
「なにかしないといけない」という思いよりも、ただ目の前の人に向き合うという関わりが大切で、企画(*4)はそんな関わりを作る一手段でしかなかったんだと思います。
誰かのために何かしたいと始めたボランティアだけど、この現地ボランティアや他のボランティアを通していろんな人と出会い関わる中で、自分の世界が広がっていったり、誰かのためにやったことが実は自分に返ってきているなと感じるようになりました。

今に活きていることはありますか?
私は新しいところに飛び込むことが得意ではなく、たくさん考えて勇気を振り絞らないと新しいことを始められない性格でした。しかし、いざ熊本に行ってみると楽しいし、今も繋がっている友達にも出会えたし、チャレンジすることのハードルが熊本きっかけで下がったように思います。熊本だけではなく、他の様々な活動にも参加してみようと思えるようになりました。
よく関先生(*5)から「ボランティアは出会いのきっかけ」と聞いていたけど、最初は言っている意味が分かりませんでした。しかし、熊本などでいろんな人と出会ったことで、ひとつひとつの出会いを大切にするようになり、自分の思いや考えを言葉にして伝えるようになりました。逆に言葉にできないもやもやは一体何だろうと考え続けることも大切だと気付きました。

ボランティアをするうえで大切なことは何だと思いますか?
ひとりの人として目の前の人といかに関係を作ったり、向き合っていきたいという事が伝わるようにコミュニケーションをとる事が大事だと思います。
例えば、車椅子を押すというボランティアにしてもただ押すだけではなく、どのような配慮があると心地良いのか、子供と遊ぶボランティアであれば、室内遊びがいいのか外で走り回るほうがいいのか、その人の趣味・関心やお互いにとって楽しいことを共有したうえで一緒に過ごすということが重要です。あなたの事を知りたいですと伝わるように目線を合わせて話すとか、相手を大事に思って振る舞うということが大前提で大切なことだと思います。

学生だからこそできること、できたことは何だと思いますか?
考えすぎずチャレンジできること。熊本ボランティアに参加して考える機会を与えてもらったし、考えることはもちろん大事だけど、とりあえず行動できるのは強みだし、応援してもらえるのは学生ならではだと思います。社会人になるとどうしてもきちんと考えてから行動することが求められるので。私も学生の頑張りたいという思いには、社会人として素直に応援したいと思うようになりました。とりあえず飛び込んでやってみるという意識で、このようなプログラムや挑戦できる環境があるなら恐れずにチャレンジしてほしいです!

最後に、メッセージをお願いします!
熊本のボランティアを通じて、昨日まで・数時間前まで知らなかった人と関わる中で大切な誰かに変わる、普通に生活していたら出会うはずのない人と出会い小さな思い出を積み上げていくことで、その方々に思いを馳せられるようになりました。知らない人と出会いその方が大切な人に変わっていくという経験は、自分の世界が広がると思うし、不思議な感覚だけどボランティアの魅力でもあると思います。
目の前にチャンスがあれば、あれこれ考えずにとりあえず飛び込んでみてください!!

参考

(*1)関西学院ヒューマンサービスセンター(HSC):1995年1月17日に起きた阪神・淡路大震災をきっかけに生まれた、関西学院大学の学生と教員・職員が一緒になって運営してきたボランティアセンターです。2016年からはその歴史を引継ぎ、ヒューマン・サービス支援室ができました。
(*2)職員の成安さん:ヒューマン・サービス支援室の職員。初代ボランティアコーディネーター。
(*3)企画:各回、活動約1か月前から合計3回程度の事前打合せを行い、現地でどんな活動をするか参加する学生自身が考えて準備・実施しました。
(*4)振り返り:活動日の夜は毎日振り返りを行っていました。グループワークや全体での共有を通じて、言語化すること、多様な意見を聞くことを大切にしていました。
(*5)関先生:ヒューマン・サービス支援室長、社会学部教授。

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