INTERVIEW在学生・卒業生が語る文学部の学び

研究に向けた訓練をする授業
新たな発見に挑戦したい

牧野 巧

牧野 巧Takumi Makino

文学部 総合心理科学科心理科学専修4年(取材当時)
福井・武生高校出身

心理科学実験実習I・II (第2学年)
心理科学研究の基礎的知識・技術、研究に臨む姿勢を修得する。無断欠席・無断遅刻は一切認めない。また、学生が被験者として学ぶことを重視しており、上級生や教員などの実験に被験者として参加すると加点される。

「心理科学実験実習I・II」は、2年生で行う心理学の実験に必要な力を育む訓練をする授業。学生は班ごとに心理学の基本的な実験を検証した後、それを基にオリジナルの実験を企画・実施、その結果をリポートにまとめます。例えば基本的な実験の一つに「二人の人間が相対するとき、自分の目の前に人がいるときは長めの距離を取るが、背後はあまり気にならない」というものがあります。これが本当にそうなのかを実験で検証した後、「横に仕切りがあって正面しか見えない場合、その距離はさらに長くなるのか」など、その班独自の実験を実施します。あらかじめ予測できる結果を着実に得たいのなら、過去に行われた研究に近い内容の実験をすればよいのですが、それではあまり意味がないと思っています。だから私たちの班では、新たな発見ができるようになるべく今までにない実験を行うように心掛けています。そして自分たちの予想と異なる結果が出た場合は、なぜそうなったのかを班全員で考えます。成功しても失敗してもそこから学ぶことは数多くあります。新たな発見をするためには、挑戦することが大事だと感じています。