[ 文学部 ]日本史学専修JAPANESE HISTORY

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メッセージ

日本史学にときめこう

世界地図を開いてみると、ユーラシア大陸の東端に、日本を構成する大小さまざまな島が列なっています。西の果てにスペインやポルトガルがあるように、ユーラシア大陸の東の果てに日本があり、しかもそれは周囲を大海原で囲まれていました。この列島で生きた人々の歴史こそが、私たち日本史学専修のテーマです。

日本史学専修では、古代から中世、近世、近・現代に至るまでの日本の史実を取り扱います。列島で生きた人々は、現代に多くの生の痕跡を残しました。その過去の歴史を調べようとするとき、多様な史料を読み解こうとします。それは古文書や古記録や金石文のような文字の場合もありますし、絵巻物や肖像画のような絵画の場合もあります。また、口頭伝承のようにオーラルなものも存在します。そうした原史料を緻密に読解することが必要です。

先学の著書や論文を読み、史料を分析し、列島で生きた人々の営みを復元していきます。日本歴史の構造と特質、独自性と普遍性を明らかにしていく作業のなかから、列島の過去を生きた人々の姿が私たちの隣人のように立ち現れてくる、そんな知的興奮を味わってみませんか。

教員紹介

日本近世史、大庄屋、地域構造Research keywords

志村 洋 教授

物質的な豊かさがあたりまえの現在の日本では、私たちは、政治や社会全般については、現状肯定的―あるいは諦め的―な感覚を共有しているように思えます。そうした風潮を衝いて、最近では精神的な豊かさなどといった言説が聞かれます。しかし、私たちが真に自立した市民として社会に参画してゆく上で、なによりも現状の社会における問題点を個々が自覚し、具体的に明らかにすることから始めなければなりません。

現在、私は日本近世の村落史を専攻し、地域や時代によって存在した社会矛盾を分析。現代社会を考える手がかりにしたいと思っています。近世には、大庄屋と言われる百姓身分の役人が、領主の下で広域村落支配にあたっていましたが、その大庄屋による地域支配の構造と特質について、政治と経済の両面から考察します。

20世紀、社会史、都市社会Research keywords

高岡 裕之 准教授

第一次世界大戦期から高度経済成長期にかけての社会と文化を対象に研究を進めています。日本では第二次世界大戦の敗戦までを「戦前」=「近代」、第二次世界大戦後を「戦後」=「現代」として二分する思考が広く存在しています。しかし、近年の「構造改革」をめぐる議論では、「戦後日本」のあり方のみならず、20世紀的な考え方そのものが問題となっています。

こうした現代社会の動きを的確に読み解くためには、「戦前」「戦後」という枠組みを超えて20世紀の歴史を全体的に捉えることが必要だと考えています。また、政治や経済以外に、「都市化」や「大衆文化」といった人々の日常生活に着目し、「社会史」的方法を模索しながら上記の課題に迫っています。

古代国家の成立、六国史、河内Research keywords

中西 康裕 教授

現在の研究課題は三つに大別できます。第一は、八世紀に完成する「律令国家」を到達点とした古代国家の成立過程。弥生時代以降の国家の形成過程や社会機構の整備過程を、特に財政と地方支配の観点から検討しています。

第二は、古代史の基本史料である六国史の再検討です。歴史過程の再構築と史料論をめざしています。そして第三は、古代国家との関わりの中での河内の歴史について。古墳・氏族・集落・灌漑施設・神社・寺院・道などをキーワードとして河内の歴史を考察しています。

日本中世史、室町・戦国・織豊時代Research keywords

早島 大祐 教授

足利尊氏から織田信長の時代を研究しています。具体的には『室町幕府論 』で政治史、『足軽の誕生』で社会史、『徳政令』で経済史、『中近世武家菩提寺の研究』で宗教史を研究しています。

これまでに『足利義満と京都』 吉川弘文館、『徳政令 なぜ借金は返さなければならないのか』講談社、『明智光秀 牢人医師はなぜ謀反人となったか』NHK出版など、日本中世史に脚光を浴びた人物や出来事について著述しています。一緒に日本の中世史を探索してみませんか。

授業紹介

日本史学特殊講義4
日本近世において畿内は、「天下の台所」と称された大坂に代表される経済の中心地であり、西国有事に備えた幕府の軍事拠点でもありました。この畿内からの視点で近世社会の特質を考察していきます。