INTERVIEW在学生・卒業生が語る文学部の学び

歴史への
向き合い方を学ぶ

古澤梨咲子

古澤梨咲子Risako Furusawa

文学部 文化歴史学科西洋史学専修3年(取材当時)
岐阜・大垣北高校出身

西洋史学特論 (第2学年)
西洋史学がカバーする多様な領域や主題を把握しつつ、西洋史についての関心を広げる。授業参加者が「西洋史学との出会い」について、これまでの体験を振り返りつつ、3年生からの演習の方向性を明確化させる。

西洋史学特論は、ビザンツ帝国を専門とする中谷功治先生の研究の歩みを通して、学生一人ひとりが歴史を研究する上で大切なものは何かを考える授業です。ビザンツ帝国とは中世ローマ帝国のことで、東ローマ帝国とも呼ばれています。先生ご自身は文献調査に加え、何度も発掘調査を行うなど、積極的に研究に取り組まれています。初期キリスト教聖堂の発掘など興味深いお話が満載で、「先生は本当にビザンツ帝国のことが好きなんだ」ということがひしひしと伝わってきました。

先生がビザンツ帝国に興味を持たれたのは大学生のころだったそうですが、当時の恩師の影響が大きかったようです。私が「ナポレオンに興味がある」とお話すると、中谷先生からは「それならできる限り数多くナポレオンについて書かれた本を読みなさい。歴史を研究するには研究対象を『もっともっと好きになる』努力が必要ですから」というアドバイスをいただきました。先生の歴史に対する熱い思いから、研究に対してどういう姿勢で臨むかを学ぶことができ、今後の研究活動の糧になると感じています。