教員紹介

[ 編集者:文学部・文学研究科        2019年2月1日   更新  ]

文学言語学科 フランス文学フランス語学専修の教員紹介です。授業関連情報などもご覧頂けます。

【教授】小田 涼(オダ リョウ)

研究テーマ:フランス語学、名詞句の指示、冠詞

専門は現代フランス語学で、とくにフランス語における名詞句の指示や冠詞の問題について研究している。冠詞のない日本語を母語とする日本人にとって、英語やフランス語の冠詞を正しく使い分けることは至難の業であるが、さまざまな冠詞の使い方を説明することは研究者にとっても容易なことではない。冠詞および名詞句の指示を理解するには、物理的に顕在する現象や客観的事実だけでなく、発話参加者の持つ個人的知識や文化的知識、発話状況などの言語外の潜在的な要因を考慮することが重要であると私は考えている。例えば、とある田舎町で鐘の響く音が聞こえたとき、「もうお昼か。家に帰ってお昼ご飯にしよう」と思う村人が「鐘が鳴ってる」と言うときの「鐘」には定冠詞がつくが、「近くに教会があるのか」と思う旅人が「鐘が鳴ってる」と言うときの「鐘」には不定冠詞がつく(これは英語でもフランス語でも同じ)。最近では、絵画のタイトルの分析にも興味を持っている。

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【教授】久保 昭博(クボ アキヒロ)

研究テーマ:フランス20世紀文学、モダニズムと前衛、文学理論

既存の文学の枠組みを疑い、秩序を打ち壊すことで表現の可能性を広げてゆくモダニズムや前衛の運動は、社会と芸術の緊張をはらんだ関係をもっとも鮮やかに示すものであり、近代、とりわけ20世紀の文学・芸術を理解するうえでは欠かせない要素のひとつである。このような問題関心から出発し、現在では、第一次世界大戦という出来事を文学史に位置づけることを課題として研究を進めている。科学技術が大量殺人をもたらしたことによって進歩に対する素朴な信仰が失われ、さらには総力戦体制の中で芸術や文学までもが「動員」され、文化が戦争の争点となるという状況が出現したことで、未来派やキュビスムを筆頭に戦前から盛り上がっていたモダニズム・前衛の運動はいかに変化したのか。歴史学や思想史の成果なども積極的に取り入れつつ、こうした観点から文学史を立体的に描き直すことを目指している。

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【教授】高垣 由美(タカガキ ユミ)

研究テーマ:仏語学,テクスト言語学,対照修辞学,対照言語学

専門はフランス語学,テクスト言語学,日仏対照言語学,対照修辞学。特に関心があるのは,日本語とフランス語の好まれる文章構成パターンの違いの比較,その違いに寄与する現象の記述と,言語学的要因の探求である。

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【教授】東浦 弘樹(トウウラ ヒロキ)

研究テーマ:20世紀フランス文学、小説の技法、精神分析の応用

20世紀フランス文学、とくに『異邦人』の作者として有名なアルベール・カミュの作品を研究しています。カミュはよく実存主義の作家としてサルトルと並び称されますが、彼の作品の魅力は、哲学的政治的思想よりも、むしろそのたぐいまれな感性や文体にあると思われます。そこで私は「幸福の追求」というきわめて人間的な観点から、カミュの小説、戯曲を再検討してみたいと思っています。

そのほか、20世紀小説の新しい語りの技法の試み、小説研究への精神分析の応用にも興味を
もっています。

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【助教】松浦 菜美子(マツウラ ナミコ)

研究テーマ:19世紀フランス詩、ステファヌ・マラルメ、詩のディスクール分析

19世紀フランス詩、とりわけステファヌ・マラルメの詩を研究しています。19世紀はフランス革命の余波を受け社会全体が大きな変貌を遂げた時代です。伝統的な文学ジャンルの詩も近代社会の変革の中で、主題や形式、詩人の社会的地位に至るまで様々な価値の転換を経験します。当時の社会的、宗教的、文化的状況の中で、詩はどのような新しい美や感覚を獲得したのか。どのような詩的技法が、どのようなメカニズムで新しい美や感覚の造形に寄与しているのか。新しい言語表現が時代との交渉の中で生まれる現場に関心があります。現在は当時の知(具体的には比較神話学など近代諸科学)と詩人による主題選択や詩の場面構築との関わりを研究しています。なお、詩の分析では詩法や文彩だけでなく、詩が話し手による発話であるという点を大事にしています。詩がどのような発話として書かれてきたのか(あるいはどのような発話だったのか)跡付けることが私の研究の長期的な目標です。

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