教員紹介

[ 編集者:文学部・文学研究科        2018年4月20日   更新  ]

文化歴史学科 西洋史学専修の教員紹介です。授業関連情報などもご覧頂けます。

【教授】坂本 優一郎(サカモト ユウイチロウ)

研究テーマ:イギリスを中心とする西欧近世・近代史、社会・経済史

近世・近代のイギリス社会史・経済史を中心に研究しています。とくに関心を寄せているのは、お金と社会との関係です。当時、最も多額の資金が必要とされたのは、国家による戦争という行為です。戦費を必要とした国家がいかに社会にいる人びとから資金を調達できたのでしょうか。また、その結果、社会がお金とどのような関係を取り結び、さらにこの関係が歴史をどのように動かしていったのでしょうか。これらの点について、「投資社会」という概念を手掛かりに研究を進めています。「投資社会」の実態に迫るためには、国家の行為(政治)、投資をした人びとの相互関係(社会)、投資をする人びとの眼差し(文化)、お金の動き(経済)のすべてをとらえる必要があります。政治史・社会史・文化史・経済史の手法を総動員することで、人びとが国家を信用し、さまざまな組織体が発行する「証券」へ自己の資金を投じてゆく「投資社会」の歴史的な展開が明らかにされるはずです。

関西学院大学の研究者データベースへ 外部のサイトへリンク

【教授】中谷 功治(ナカタニ コウジ)

研究テーマ:ビザンツ帝国、リキア遺跡調査、テマ制

ビザンツ帝国、別名東ローマ帝国の歴史を専門に研究しています。とくに7世紀に地中海世界にイスラームが進出した後の政治や社会が中心です。高校の世界史に登場する用語では、イコノクラスム(聖像破壊運動)、皇帝教皇主義、テマ制など。

現在進めているのは7~9世紀の帝国の政治情勢の分析です。当時小アジアを中心に防衛を担当したテマ軍団は、しばしば反乱を起こして皇帝位を奪い取りました。国家を守るはずのテマ軍団が反乱の担い手でもあるとはどういうことなのか。危機の時期にあって、テマが果たした役割を多面的に理解する必要があります。

1991~2002年、小アジア南東部リキア地方(トルコ)の初期キリスト教遺跡(聖ニコラオス=サンタクロース関連)の発掘調査に参加しました。2012年から同じリキア地方の別の遺跡の調査に参加して、これまでの知見と経験を生かしたいと思っています。

関西学院大学の研究者データベースへ 外部のサイトへリンク

【教授】橋本 伸也 (ハシモト ノブヤ)

研究テーマ:ロシア近現代史、バルト地域研究、比較教育社会史

現在、取り組んでいる個別テーマを列挙すると、次のようになる。
1)ロシア帝国を含むヨーロッパ近代大学史に関する比較社会史的研究
2)ロシア帝国支配地域における民族知識人の形成と大学網の発展に関する研究
3)「子ども」の保護・養育と遺棄をめぐる学際的比較史研究
4)ロシア連邦カリーニングラード州を含むバルト海沿岸地域(バルト諸国)にかかわる「歴史と記憶をめぐる政治」の研究

1)~3)は、総じて、比較史的観点からロシア帝国を含むヨーロッパの教育構造(特に高等教育)の社会文化史的検討を進めることに主眼をおいたものである。これとあわせて、冷戦体制終結後の現代世界で激化している「歴史政策」「歴史外交」などと称されるような「歴史と記憶をめぐる政治」についても関心を抱いて研究を進めている。

関西学院大学の研究者データベースへ 外部のサイトへリンク

【准教授】藤井 崇(フジイ タカシ)

研究テーマ:ヘレニズム史、ローマ史、ギリシア語銘文学

おおよそ紀元前3世紀から紀元3世紀までにあたるヘレニズム時代とローマ帝政期におけるギリシア語圏の歴史を研究しています。社会、文化、宗教を幅広く研究対象としていますが、特に王や皇帝が神として崇められた支配者崇拝、地中海第三の島キプロスの歴史、そしてギリシア人の死の歴史の研究に力を入れています。過去にアプローチする研究史料として、特にギリシア語銘文(主に石に刻まれた文章)に注目しています。教育では、ギリシア・ローマ史を幅広く授業する一方で、長い研究史の中で鍛え上げられたトピックに注目することで、歴史を考えることの楽しさと難しさを受講生に伝えていけたらと思っています。

関西学院大学の研究者データベースへ 外部のサイトへリンク