教員紹介

[ 編集者:文学部・文学研究科        2019年5月21日   更新  ]

文化歴史学科 地理学地域文化学専修の教員紹介です。授業関連情報などもご覧頂けます。

【教授】荒山 正彦(アラヤマ マサヒコ)

研究テーマ:ツーリズムの文化史、風景論の系譜、地理思想史

16世紀以降数多くの探険家や博物学者たちがおこなった世界周遊は、19世紀から大きく様相を変えます。太平洋や大西洋などの海洋には定期船の航路が開設され、陸上では鉄道網が整備されます。またスエズ運河の開通(1869年)によって、ヨーロッパとアジアの移動はたいへん便利になりました。19世紀にはこれらの新たな移動システムを利用して世界を旅行する人々=ツーリストが次第に増加します。またツーリストの増大に伴って、その目的地となる地表面の事物も、意味や価値の変化を経験しました。日本を含む東アジアももちろんこうしたトレンドと無縁ではありません。このように、ツーリズムという現象を生み出した近代社会そのもの、そして19世紀以降に再編成される空間の諸相を、地理思想史の課題として取り組んでいます。

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【教授】田和 正孝(タワ マサタカ)

研究テーマ:漁業地理学、漁場利用、フィールドワーク、海洋文化、伝統漁法

専門は人文地理学です。特に漁業地理学・生態地理学という領域の研究を続けています。中心とするテーマは、漁場利用形態と海洋文化の研究です。一見何の変化もない海(漁場)で、漁業者は毎日魚をとっています。魚の棲息状況や移動状況には、たとえば風やうねり、潮流、餌の状態など、さまざまな条件が関与しています。したがって季節、月齢、天候、潮汐・潮流などが、漁業者が魚を漁獲しようとする際に影響を及ぼします。このような環境条件のもとで漁業者は漁場をどのように利用しているのか、そしてそこには海の利用に関わるどのような文化と生活が存在するのか、といった問題をフィールドワークを通じて解明したいと考えています。また、伝統漁法の保存や再生事業にも関心があります。主要なフィールドは東南アジア・東アジアの諸地域です。近年はマレー半島(小規模漁業における資源利用と漁村の貧困に関する調査)、台湾、西九州・沖縄(伝統漁法の再生と活用に関する調査)へ出かけています。

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【教授】濱田 琢司(ハマダ タクジ)

研究テーマ:文化地理学、地域・民俗文化、工芸

現在の日本における地域の文化や民俗の多くは,大正から昭和初期にかけて見られた様々な動き,例えば,民俗学や民具学のような学術的な動きや,民芸運動や郷土玩具趣味のような文化的・趣味的な動き,あるいは,農民美術運動のような社会運動的要素を持った動きなどのなかで,価値あるものとして位置づけられ,その文化的価値を継承したものとなっています。 私の研究は,おもに伝統的とされる手工芸(とくに陶芸)を事例として,こうした文化の価値付けと,その地域への影響を検討することを主としています。そして,このことを基盤としつつ,無形文化財(「人間国宝」)のような制度的な枠組み,民俗学ブームや民芸ブームなど観光/メディアに関わる事象,近年のセレクショショップなどにおける伝統的手工の展示や販売などファッションと伝統との関わり,といった内容についても研究しています。

【教授】山口 覚(ヤマグチ サトシ)

研究テーマ:社会地理学、都市、移動

人々は様々な人間関係のなかでどのように生き、自己や他者をいかに理解するのでしょうか。私は社会地理学の立場から、移動する人々、都市に生きる人々についていろいろな観点から調べています。空間上で展開する様々な人々の在り方が社会地理学の研究対象となります。 これまでは鹿児島や高知、沖縄出身者の県人会などを手がかりに、出郷者が都市で生み出してきたネットワークを調査してきました。高度経済成長期に国家プロジェクトとして実施された「集団就職」という労働力移動現象にも関心があります。最近ではイギリス、特にスコットランドにおける移民の生活や宗教活動、難民認定に関する情報も集めています。移民の子孫たちが先祖の故郷に「帰還」しておこなう「先祖調査」にも興味があります。そして、このような様々なテーマを通して、都市、国家、移動、人間関係について考えています。

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