授業内容(学部の授業紹介) [教育学部](2012年度以前入学者用)

[ 編集者:教育学部・教育学研究科       2017年10月19日   更新  ]

臨床教育学科の授業

臨床教育学入門A

臨床教育学入門A

臨床教育学への最初の入門として、教育学の基本的な考え方を提示するとともに、臨床教育学の歴史と理念と、教育現場における、教育相談や児童生徒への支援といった、具体的な実践との関わりについて概説します。

臨床教育学入門B

「臨床教育学入門A」と関連させながら、臨床教育学研究を学問的に広く文脈づける、教育課程論、教育社会学、メディアと教育といった分野と教育実践との関連性について概説します。

臨床教育学

臨床教育学

臨床教育学は、教育人間学と臨床心理学を統合した学問とされますが、本講義では教育人間学を基盤にしながら子どもの問題行動(問題状態を含む)を通しての子どもの理解とそれに基づく対処法を中心に講義します。

教育哲学

能力、個性、人間形成などの概念は、教育哲学の基本的な概念であるが、それらを明確に定義することは難しい。この授業では、西洋における人間形成についての思索の歴史を参考にしながら、これらの基本的な概念の由来を確認することがねらいです。さらに、それを視点として、現代の能力観の特質について批判的に考察することを期待します。

教育社会学A

発達の社会学。現代社会における子どもの発達を社会学的視点でとらえる教育社会学の基本的な考え方を、T.パーソンズの理論を中心にして概説することで、家族・同輩集団・学校といった、人間形成の集団的過程にアプローチする理論的枠組みを考察します。

教育相談論A

教育相談論A

現在、学校現場では、消極的(対症療法的)・予防的・開発的教育相談が、それぞれの状況において行われています。しかしながらスクールカウンセラーが配置された影響により、教師が行う個別相談の在り方には変化が見られます。また、特別支援教育の実施に伴い、障害を抱える子どもたちが普通学級に在籍するようになってきています。このように変化の中にある学校教育の実態と求められる教育相談について、理論と事例を取り上げながら、学級担任が行う学校教育相談に視点をおいた講義を行います。

特別支援教育論A

特別支援教育論

特別支援教育の入門編として、特別支援教育の理念、制度、教育内容といった基礎的事項について理解を深めることをねらいとします。講義を中心に授業を進めますが、途中、視聴覚教材や提示資料をもとにグループ討議なども行います。

教育学資料研究B

教育学資料研究B

子どもの考えや感じ方を英語の文献講読を通して考察します。また、内容に関わる教育学や心理学の用語や基礎知識を学ぶ機会とします。

臨床教育学資料研究A

臨床教育学に関連する、現代的課題を取り扱った英文の文献を取り上げ、英語読解能力を高めるとともに、テキストの内容に関連した事項を調べることで、受講者の実践的研究能力や、発表・討論能力の育成をはかります。特に、本講義では、犯罪や少年非行、問題行動に関する文献を取り上げます。

教育調査法A

教育調査法A

臨床教育学や教育相談・カウンセリングに関連する研究論文(学会誌)を講読する中で、これらの分野を中心とした論文の読解力の向上と、基本的な統計や統計的手法による分析結果の見方の習得を目指します。特に、授業の中でとりあげる研究論文では、どのような調査がなされ、そこから導き出された結果や考察について講義します。専門性の高い数学的知識は必要とませんが、論文講読で必要となる基本的な統計学の内容については、授業の中で解説していきます。

教育相談実践研究

相談者としてのモラル(倫理)、学校教育現場における守秘義務の考え方、学校教育相談の基本的技法(受容、傾聴、共感的理解等)について等、学校で行われている教育相談の実際についての理解を深めます。特に、スクールカウンセラーや関係諸機関との連携の在り方、カウンセリングワークについて、演習やケーススタディ(事例研究)に視点を当てた授業とします。

特別支援教育実践研究

特別支援学校や小、中学校の特別支援学級に在籍する知的障害児及び通常学級に在籍する学習障害(LD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)・高機能自閉症等の軽度発達障害を伴う児童生徒の心理特性や行動を理解した上で、特別支援教育の在り方について実証的に研究を進めます。具体的にはアセスメント方法を学ぶとともに、特別支援教育に関わる実践事例の分析を通して、本人や周りの児童生徒への対応の在り方や家族支援の方法について検討します。

臨床教育学基礎演習

臨床教育学科における学習の入門として、ゼミ形成の授業形態を中心としながら、臨床教育学研究への導入をはかります。具体的には、教育に対する広範な学問的関心のあり方を重視しながら、(1)教育学関係の学術的な文章を理解する、(2)教育問題について理論的に考え文章で表現する、(3)自分の考えをまとめ発表する、(4)図書館を利用して教育研究に必要な情報を得る、などのことを学びます。

教職関連の授業(中学校<社会>や高校<公民>の教員になるための授業です。)

西洋史概説

欧米における歴史的経緯を概説し、、西洋の歴史や文化の特質を考察します。西洋史をより大きな人類史のコンテクストの中で捉えるために、西洋史学のキーコンセプトである、「所有」、「移動」、「儀礼・祝祭」、「正統と異端」の視点の視点から論究し、歴史の見方・考え方を涵養します。受講生には、西洋史の基本的な流れを把握するとともに、歴史との向き合い方を考えてほしい。

地理学概論

地理学は地域や空間など規定される対象の特徴および一般性を明らかにするという目的のもと、人文自然の両科学において研究がなされてきました。本講義では、そうした広範な分野について、主に集落(農山漁村・都市)に焦点をあてながら、地理学的な諸課題を概説する。具体的には古代から近世における諸特徴および痕跡、あるいは近代化・産業化による変貌、近年の「場所の商品化」にともなう諸相等につい て検討します。

日本文化と教育

国際化社会において日本文化の価値と技のすばらしさを理解し、自己の価値観、地域の再発見、教育の重要性、世界の国々と人々の交流において日本の文化力活用の資質と能力を形成します。日本の文化の性格と領域に基づいて歌舞伎、能楽、人形浄瑠璃などの伝統文化、食、衣、住の生活文化、焼物、祭りなどの地域文化などの文化的価値を理解します。そして、各自が関心を有する文化領域について課題として調査を求めます。さらに、各自の調査内容を社会や学校における教育活動の観点から報告し、「日本文化と教育」の意義を考察します。

心理学I

心理学は、私たちが実際に日常生活で体験する事実を通して、人の“こころ”と“行動”を理解しようとする科学です。本講では、私たちがどのようにして外界を認識し、記憶し、そして、判断しているのかという人の基本的な精神過程とその統合的な働きについて、心理学が明らかにしてきた具体的な事実に触れることによって学び、さらに、脳の働きとの関連についても考えます。

教職概論

教職概論

わが国の学校教育の歴史について理解を深め、教職の意義、教員の役割・職務内容等に関するついての基本的な知識を習得を図ることで、自らの進路に教職を選択することの可否を適切に判断することに資します。

社会科教育法C

社会科教育法C

中学校社会科における教科目標と教科課程を踏まえて公民的分野の目標、内容構成、授業実践について考察し、中学校社会科公民的分野の授業設計と授業実践の能力を形成します。

特別活動論

特別活動論

特別活動は、我が国の小・中・高等学校の教育課程に位置づけられている重要な分野です。本講義では、特別活動の教育課程上の位置づけ、意義、歴史、内容、道徳・総合的な学習の時間・生徒指導などとの関連などについて理解させた上で、理論だけでなく中学校と高等学校における各内容の実践的な指導力を身につけるようにします。

学外実習

学校ボランティア実習

各教育委員会と連携して、小学校、中学校に学生をボランティアとして派遣し、とくに保護者から支援要請のあった特別支援を要する児童生徒を中心に、学校長と担当教員の指導のもとに必要な支援活動を行います。児童生徒についての理解を深めながら、支援の技法を学ぶと共に、実習を通して学生が自分自身の教育観を見つめ直し、再構築することができるようになることを目的とします。



学外実習については、下記のページをご覧ください。

学外実習(教育実習、保育実習等)別ウィンドウで表示